かまぼこって何でできているの?
ぷちかま記者:
こんにちは!ぷちかま記者です。かまぼこ界のスクープを追って、かまぼコラム、始まりました。記念すべき第一回は、かまぼこの作り方の
かまぼこ職人:
よろしくお願いします。
記者:
ではさっそく。かまぼこはお魚でできている、というのは知っているのですが、どんなお魚が使われているのでしょう?
職人:
板かまぼこには、主に白身魚が使われますね。鈴廣の場合は、グチという魚が一番多いです。
記者:
グチ、あまり聞かないお魚です。
かまぼこカリブ:
グチ、いいですよね。
記者:
あ、かまぼこカリブさん!
かまぼこカリブ:
グチは「グーグー」という鳴き声から「
記者:
へ〜!ジョークみたいなお名前ですね……!
職人:
他には、オキギスも使われます。
カリブ:
オキギスは、
記者:
と、言いますと?
カリブ:
記者:
勉強になります〜。
職人:
他にも、深海魚は多く使われています。例えば、キンメダイもその一つです。鈴廣では
カリブ:
キンメダイ、大きな目が
記者:
魚なのに、ネコですか。
カリブ:
ネコの目は
記者:
タペータム、覚えました。
職人:
元々小田原で、キンメダイはよく採れた魚でした。
記者:
それで、いまはグチが多く使われているのですね。
職人:
ちなみに「グチ」の仲間である、ニベ科の魚は66属286種いると言われています。かまぼこ作りに向かない種類もあるので、適した魚種を選びます。 また、成長の度合いもさまざまです。そのため、職人たちはその日の魚によって、作り方を変えているんです。
記者:
毎日、作り方を変えるのですか!ちなみに、どんな部分ですか?
職人:
主には、魚をさばいて水で魚肉を洗ったあと、塩を入れる時の量とタイミング、そして魚の肉を擂(す)る時間ですね
記者:
「擂る」という漢字、初めて見ました。
職人:
かまぼこ作りには「擂潰(らいかい)」という大事な工程があります。擂(す)り潰(つぶ)す、という意味です。この工程で塩を入れるのですが、先輩の職人たちからはずっと「小さな魚は、塩をさっと早めに入れて短く擂(す)る。大きな魚は、塩をゆっくり徐々に入れて長く擂る」と教わってきました。
記者:
魚のサイズによって変わるのですね!不思議です。
職人:
鈴廣には「魚肉たんぱく研究所」という
記者:
次回はぜひ、職人技を
職人:
毎日仕事の最後には「官能検査」という、その日できたかまぼこを見て、食べて、一日を
記者:
私たちには、なかなか
職人:
毎日食べていると、さすがに
記者:
かまぼこへの愛情の深さが伝わってきます…!かまぼこ職人さん、今日はお話をありがとうございました!