食べ物はからだを作るってほんと?

ぷちかま記者:

こんにちは!ぷちかま記者です。かまぼこ界のスクープを追って、今日も始まりました。第7回は、食べ物と身体の関係のお話です。ところで魚肉博士、いきなりですけど、かまぼこって本当に身体にいいんですか?

魚肉博士:

「身体にいい」っていうのは、なかなかむずかしいですね。まずは人間の身体が何でできているかから考えてみましょうか。さて、人間の身体で一番多いのはなんでしょう?

記者:

それは知っています、水分ですよね!

博士:

そうです!では、その次はなにか知っていますか?

記者:

うーん、なんでしょう。

博士:

答えは、たんぱく質です。人間の体の60%は水で、次に多いのがたんぱく質で20%。 かみの毛や、筋肉きんにく内臓ないぞうや血液などもたんぱく質でできているんです。

記者:

え、髪の毛もたんぱく質なんですか!

博士:

そうなんです。人間が食べたたんぱく質は、消化されてペプチドやアミノ酸になり、吸収きゅうしゅうされます。そして、吸収きゅうしゅうされたアミノ酸は、遺伝子いでんしの指示で再びつなぎ合わされて、血液やつめ筋肉きんにくかみの毛などにつくりかえられるんです。

記者:

食べたものが、身体をつくるんですね〜。

たんぱく質は、消化されてペプチドになり、さらに分解されてアミノ酸になる。アミノ酸は小腸の壁から体に吸収され、遺伝子の指示で組み合わさり、血液や爪、髪の毛や筋肉など体をつくるたんぱく質になる。

博士:

そこで最初の話題にもどると、かまぼこは、たんぱく質が豊富ほうふな食べ物です。最近ではきんトレ後の食事としても人気が出てきています。たんぱく質に対して、脂質ししつが低い点が注目されているようです。
※蒸しかまぼこ100gあたり、たんぱく質 約13g、脂質 約1g

記者:

筋肉きんにくをつくるためにも、たんぱく質が大事なんですね。

博士:

ちなみに、食べたものが身体を作るのは、人間だけじゃありません。お魚も、食事が身体に大きな影響えいきょうあたえます。

記者:

たしかに、白身魚のサケがピンク色なのは、食事の影響えいきょうと前回教わりました!

かまぼこカリブ:

同じように、マダイが赤いのもエビやカニを食べるからですね。

記者:

あ、かまぼこカリブさん!

カリブ:

マダイはきれいな赤色ですが、雑食ざっしょくのクロダイは黒いんです。

記者:

食べ物がダイレクトに体の色になるんですね。

左:マダイ 右:クロダイ

カリブ:

ちなみに、サクラマスとヤマメは、実は同じ魚です。ちがうのは、育つ環境かんきょう海で育つサクラマスは最大で体長70cmにもなりますが、山の河川で育つヤマメは30cmほどで、これも食事が影響えいきょうしているとも考えられます。

記者:

食べるもので、だいぶ変わるんですね…!人間も、同じかもしれません。

左:ヤマメ 右:サクラマス

博士:

鈴廣でも魚のたんぱく質でできたかまぼこで、みなさんの健康な身体をつくるお手伝いができたらうれしいなと、日々願いながらかまぼこを作っています。

記者:

これからはたんぱく質も意識して食べようと思います……!魚肉博士、かまぼこカリブさん、ありがとうございました!