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安心安全とおいしさを保つために

安心安全でおいしいかまぼこをお届けするために、独自の安全基準や検査体制を整えております。
新たな技術にも取り組んでおります。

魚の旬を活かす急速凍結製法

お魚の肉質は一年を通じて変化します。
鈴廣はそれぞれの魚種の肉質が最適なときにすりみにして、かまぼこをお作りしたいと考えています。

そのため、生の魚肉からすぐにかまぼこに仕上げるという作り方のほかにも、一度生のお魚からすりみという状態にして冷凍保管する場合もあります。
お魚のすりみの弾力がきちんと残るように冷凍することは非常に難しく、永きにわたり試行錯誤を続けた結果、鈴廣ならではの急速凍結製法を生み出しました。
またお魚の肉質によっては、最終的な製品まで加工してから冷凍保管する場合もあります。
それはすべて、魚の旬の状態を食卓へ届けるための術でございます。

品質検査の徹底

「安心・安全で高品質な商品を提供すること」を目指し、製造部門で生産している全製品の品質を確認し製造現場とともに問題点を洗い出し改善を図っています。
鈴廣の製品は、保存料や合成着色料は使用せず、素材のいのちを活かす製品づくりをしております。保存料などに頼らず、商品の賞味期限を確保するには、原材料から生産各工程に至る衛生管理のレベルを1ランクも2ランクも高く設定する必要があります。

官能検査
各工場から日々の生産品を品質保証課に送ってもらい、目指すべき食感・味・外観(色や形状など)かどうかを専門検査員が確認しています。
異物確認
生産工程で金属探知機で排除された製品、目視検査で異物が確認された製品は全て品質保証課に集められます。 どんな異常があったのか確認し情報を集約、分析しその後の品質管理に役立てます。
商品の衛生管理
生産品の細菌検査や日持ち検査を実施すると共に、製造現場の衛生状態を日々検査して問題があればすぐに対応できる体制を整えています。
生産現場の巡回
工場の生産現場を直接見て回り、温度・食感・見た目に異常がないかチェックしています。 気になるところがあれば現場担当者に直接質問し対応します。
生産現場の品質管理サポート
よりよい製品を作る体制作りを行なう為、生産現場をバックアップしています。

上記に加えて職人による、味、食感、おいしさの厳しいチェックを行い、鈴廣の品質を守ります。

原発事故を受けての安全な食への取り組み

原発事故以来、鈴廣では、消費者の皆様に安全な食品をお届けするために、放射性物質検査を行っています。
多数の魚が使われ、その身が均質に混合されるという蒲鉾の製法の特性上、個体の魚を検査するより、原魚混合後、あるいは製品化後に検査をすることがより確実性の高い方法であるという判断の下、下記の方法にて検査を実施いたしております。

鈴廣の放射能検査体制

基準値(一般食品:放射性セシウム100Bq/kg)施行に向け、従来の放射能検査体制を見直し次のように改めました。

魚肉練り製品

原材料
仕入先の新基準値対応方法を確認し、妥当かどうかを判断して仕入れます。 原材料の重要度と国や自治体によるモニタリング調査結果や原材料の産地情報を加味し、自社でも随時確認検査を実施します。
自社製造品
製造ライン毎に数種類の製品(中間品)をサンプリングし、自社品質保証課にてNaIシンチレーション測定器による放射性セシウムの測定を実施します。製造ライン毎にサンプリング頻度を定め、原材料や製法が異なる製品を検査しています。
製造・調理用水
複数ある井戸毎に1年に1回外部検査機関に依頼して検査しています。
自主検査の精度
弊社が所有するNaIシンチレーションスペクトロメーターの検出限界はセシウム134および137共にそれぞれ20Bq/kgです。
判定基準と対応方法
自主検査で検出限界を超えた放射性セシウムが検出された場合、当該製品(原材料)の使用を控えます。
検査結果
2011年の検査開始から現在まで検出限界を超える数値はでておりません。

その他取り扱い商品

自社で製造した魚肉ねり製品以外の商品や食材についても計画的に自主検査を実施し、新基準値を超えるものがないことを確認しています。

主原料である魚を国内外に広く求め、おいしさと安全性を追求

原料魚はかまぼこにして弾力の得られる種類の魚に限られ、かつクセのないうま味を持つものに絞られます。また、魚種の選択において、資源管理がきちんとなされた海域か、さらには幼魚を捕らない漁法かなど、持続可能な資源であるかどうかを注視しております。また、同じ魚でも時期によって肉質が大きく変わります。そのため、一番美味しい時期に捕った魚を、一旦冷凍すり身にしたり、製品を超低温で保管したりすることで、おいしいかまぼこを一年中、お届けできるように生産計画を立てております。

かまぼこになる魚を求めて

かまぼこづくりに最適なお魚は魚種により、季節により、国内だけではなく海外からも調達しております。相模湾で穫ることのできる地魚をはじめ、長崎や下関に揚がるグチ(イシモチ)は氷漬けで運ばれてきます。
ちょっと世界に目を向けると面白いことに、日本と同じような大きな川が流れ込む浅瀬の海には、国内と同じようなお魚が見つかります。東南アジア、中国、中南米を拠点に現地の漁師さんや加工業者さんと一緒に鈴廣だけのオリジナルすりみを作っています。

持続可能な資源を原料に

世界中の海は枯渇の不安をかかえています。そのため、魚の再生力を考慮した漁獲規制や網目の大きさの規制をきちんと守っていくことが大切です。刺し網など、持続可能な漁業をしているところからのみ、原料を調達する気持ちを変えません。

原材料の安全性を追求

魚の生息海域の海水汚染がないか、すり身工場で使用する水は年間通じて成分が安定しているか汚染が起きる可能性はないかなど、検査を怠りません。砂糖などの副原料についても、その産地まで特定できるトレサビリティの仕組みを年々強化しております。