鈴廣かまぼこは、小田原の自然や文化を楽しみながら体験できるツアーを開催しています。農業や畜産、ものづくりや伝統文化継承の担い手の方々から直接お話を伺いながら、その時期ならではの特別な体験をしていただけます。
今回は、志村屋米穀店の農薬も化学肥料も使用しない田んぼで田植え体験を6月29日に開催いたしました。お子様連れのご家族やご夫婦、ご友人同士など、各地からたくさんの方にご参加いただきました。
本記事では、当日の田植え体験の様子をご紹介いたします。
志村屋米穀店の農薬も化学肥料も使用しない田んぼ
今回ご協力いただくのは、神奈川県小田原市にある創業明治20年の志村屋米穀店5代目・志村成則さんです。
志村さんは箱根山と丹沢山地の麓、足柄平野にて農薬や化学肥料も使わない米づくりを行っています。トンボやおたまじゃくし、川魚や微生物などの生き物が棲む田んぼのお米は“これがお米の味”なのかと再発見をしていただけます。
実はかまぼこづくりと志村さんの米づくりには共通点があります。それは、自然の循環を意識したものづくりをするということ。
田んぼの水はやがて海へ注がれます。志村さんの自然と共生する米づくりは、森里海すべての生き物のことを考えてのことだそうです。
そして鈴廣のかまぼこづくりも同様。かまぼこはお魚のいのちをいただいてつくられています。お魚が生き生きと育つためには、お水が空、森、里、川を全て通って、大地の栄養をたくわえながら、海に届かなければなりません。鈴廣ではかまぼこづくりの副産物である魚のアラを有機肥料として活用したり、水源地の森林保全などの取り組みを行っています。
自然の生命力を感じる田植え体験
田植え体験当日は、初めに志村さんにレクチャーしていただきました。田植えの仕方、田んぼでの注意点を教えてもらい、さっそく生命力あふれる広い田んぼへ向かいます。
今回はお子さまから大人まで田んぼに入るのが初めてという方も多くいらっしゃいました。
皆さん、恐る恐る足を入れ、土の感触をじっくり確かめながら一歩一歩進んでいく姿が印象的でした。
稲を3本ずつくらい取って植えていきます。根本を持ってしっかりと土に植え込みます。
小さなお子さまも上手に植えることができました。
皆で植えた稲も気持ちよさそうに風にゆられていました。
お日さまに照らされて温められた田んぼの水の温かさ、しっとりと足を包み込む土の柔らかさ。おおらかな自然に触れることで、豊かな経験が刻み込まれます。
志村屋米穀店の農薬も化学肥料も使用しない田んぼには、四季によってさまざまな生き物が集います。おたまじゃくしやカエル、ザリガニなどの生きものに出会えることも。
ひとつひとつ苗を植える作業はひと苦労でしたが、自然豊かな場所で普段体験できない田植えを楽しんでいただけました。
お昼ごはんは「えれんなごっそ」でバイキング
田植えで汗を流したあとは、地場食材を使ったお昼ごはんをいただきました。
ビュッフェスタイルで小田原・箱根の自然が育んだ四季折々の海の幸、山の幸を使ったメニュー約50種類の中から、お好きなお料理を好きなだけ召し上がっていただきました。
えれんなごっそに並ぶお米は、かまぼこを作る際にでる魚の皮や骨、箱根ビールの絞りかすを利用したオリジナル肥料「うみからだいち」を使って育てられたもの。魚肥は、安心安全な農作物を育てると同時に、土壌の活力を回復させます。そして雨により土壌の養分が川に流れ込み、再び海に帰っていきます。
ご参加いただいた皆さまからは「自然に触れられて気持ちよかった。」「子供に田植えを経験させられて良かった。」「食について考えるいい機会になった。」など嬉しいお言葉をたくさんいただきました。
今後も地元の協力者の方々とともに、この地でしかできない貴重な体験ツアーを企画してまいります。
本サイトやSNSでご案内いたしますので、ぜひご参加お待ちしております。
概 要
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