社是

「老舗にあって、老舗にあらず」

老舗にあって、老舗にあらず

鈴廣

本来「老舗」という言葉は自身に対して使用する言葉ではありませんが、「社是」という社内に向けた
メッセージをわかりやすく伝えるために、敢えてこの「老舗」という言葉を使用しています
伝統を重んじながらも、日々革新を続ける。社是の中には、一見相反する二つのメッセージが込められています。
「正直に、誠実に」という商売の姿勢は変えてはならないが、
時代やお客様のご要望に合わせて、仕事のやり方は変えなければならない。
現状に満足せず、よりよいやり方があると信じて絶えず改革していく姿勢こそ、私たちの行動の指針です。

企業理念

食するとは、生命をいただき、生命をうつしかえること。
その一翼を担うのが私たちの仕事。
かけがえのない地球の中で、この役割こそ我が天職。

考えてみれば、食べ物は全てもともといのちあるもの。
自分の肉体を維持し、食欲を満たすために、自分以外のいのちを使っているということ食べることの実相です。食するとは食べもののいのちをいただくこと。

生命をうつしかえる仕事とは

私たち鈴廣はこう考えます。それだけで生きているいのちは存在せず、全てのいのちは生かし生かされている。私たちの仕事は、食べもののいのちをお客様のいのちに移し替えるお手伝いをしているのだと。お魚のいのちを歪めないで元気なまま、お客様のいのちにつなげていくこと。その仕事を通じて、お客様と世の中のために役に立つこと、それが鈴廣の役割だと任じています。

人と、地球と、未来のために

バラバラになってしまったいのちのつながりを少しでも取り戻せたらという思いから、循環型のビジネスにも挑戦しています。取り組みの一例として、かまぼこの製造過程で出てくる魚のアラから肥料を作り、その土で育てた野菜や果実を鈴廣のレストランや製品に使っています。こうして、森の恵みで育った海の幸が再び大地に戻り、お客様のいのちへと移り替わります。海、里、森、水は全てつながっていることが実感できる楽しい取り組みです。すべてのいのちがつながってイキイキと。これが鈴廣の願いです。

創業からの歩み

江戸から令和まで、
お魚とともに。

江戸の頃より創業以来、これまでの歴史で大きく4つの変革期がありました。

  • 第一次
    創業

    慶応〜明治

    かまぼこ製造業を開始。
    事業の原型が生まれる。

  • 第二次
    創業

    明治〜昭和

    原料仕入れや製造技術の
    基盤づくり。
    屋号を「鈴廣」と改名。

  • 第三次
    創業

    昭和〜平成

    卸売り販売から直売店での販売へ移行。より多くのお客様に喜んでいただくため、職人の技術と品質を科学的に解明し、量産化を実施。

  • 第四次
    創業

    これから

    魚肉タンパクの
    スペシャリストとして、
    世の中の変化に対応した
    ビジネス展開。
    持続可能な原料資源の
    保全・新規開拓と
    新販売方法の確立。

  • 1865年〜 第一次創業期

    創業は慶応元年(1865年)。村田屋鈴木権右衛門が小田原代官町で漁商を営むかたわら、副業としてかまぼこ製造を始めたのがきっかけです。鈴廣では第一次創業期と呼び、ここから全てが始まりました。

    第一次創業期 第一次創業期
  • 明治〜昭和 第二次創業期

    続く第二次創業期は明治中期です。原料仕入や製造技術の基盤作りを行い、小田原市本町へ移転しました。屋号を「鈴廣」と改めたのもこの頃です。

    第二次創業期
  • 昭和~現在 第三次創業期

    昭和30年代には小田原市風祭に進出し、風祭工場の建設により生産体制を大幅に増強していきました。この頃を鈴廣では第三次創業期と呼んでいます。風祭に直売店をオープンし、これまでの卸売りの販売形態から、一般のお客様へ直接商品を販売できる体制を整え、鈴廣は大きく発展していきました。昭和50年代にはアメリカで初めてカニカマの製造販売を開始し、鈴廣の製造技術を世の中に広く示しました。平成に入り、魚肉たんぱく研究所を設立。かまぼこの里も同時期にオープンし、事業拡大を本格化しました。

    第三次創業期 第三次創業期
  • これから 第四次創業期

    そしてこれから迎える第四次創業期に向けて、私たちは現在、新しい事業の構築に取り組んでいます。人口動態、自然環境、科学技術など、様々な変化がこれまでにないスピードで進む世の中で、その変化に素早くかつ柔軟に対応していくことが求められます。 「お魚たんぱくで世界を健やかに」を新たなミッションステートメントに掲げ、魚肉たんぱく加工のスペシャリストとして「唯一無二のかまぼこ屋になる」「感動を生むコミュニケーション」「魚肉たんぱくの新市場創造」という3つの柱を中心に据え、これまでの永い歴史で築いてきた商売の姿勢や想いを大切にしながら、これからも新しい挑戦を続けていきます。

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