魚肉たんぱく同盟コラムVol.32

「フィッシュプロテインで、良い食事のルーティンを作りたい。」 食材プロデューサー小澤亮さんに聞く、魚肉たんぱくの可能性。

2024.05.04

食べられるお花・エディブルフラワー事業や、伝統食のブランド立ち上げなど農畜水産業者を応援する会社を経営している小澤亮さん。鈴廣かまぼこと長友佑都選手がタッグを組んだ「魚肉たんぱく同盟」は、小澤さんの働きかけによって萌芽したプロジェクトでもあります。どのようなアプローチで「食」のプロデュースに取り組んでおられるのか。そして、会社を経営するビジネスアスリートとしてどう身体をケアしているのかなど、幅広くお話を伺いました。

小澤亮氏プロフィール
dot science株式会社代表。ヤフー株式会社を経て、品質に信念を持つ生産者の販路をつくる会社を創業。オンラインシェアNo.1の「食べられる花屋 EDIBLE GARDEN、捨てられてしまう食材を加工品にアップサイクルする「サステナミール」、伝統食のブランド開発・企業顧問など、食の領域で活動している。

まず初めに、小澤さんはどのような事業をされているのか教えてください。

マーケター、シェフ、科学者の3名で、食の生産者を応援する会社を経営しています。食用花を取り扱うエディブルフラワー事業、干物やお餅などの伝統食のアップデート、そして食品の見えない価値を可視化する事業などを行っています。例えば、宮崎県の在来柑橘類・ヘベすの成分分析を行うと、他の柑橘類と比べて香りやコクが圧倒的に優れています。このような価値を持った食品・食材をブランディングするお手伝いをしています。

どのようにして「良い食材」と出会うのでしょうか?

起業前のフリーランス時代に、2年半かけて全国の生産者さん250名のところに足を運び、写真撮影やWEBサイトの制作のお手伝いをしていた時期がありました。その時の出会いが、また新しい出会いを呼び、輪が広がることで新しい食材との出会いが生まれています。

こだわりを持って食品・食材をお届けされている生産者さんには日々勉強させてもらうことばかりですが、一方で食品・食材の価値を顕在化させたり、伝える部分を苦手としている方も多くいらっしゃいます。そこで私たちとしては知り合いのシェフ達に食べてもらって、「美味しい」というプロフェッショナルのお墨付きをもらったり、成分分析を活用しながら生産者さんへ様々なフィードバックを行うこともあります。

鈴廣かまぼことの出会いについて教えてください。

僕は静岡出身なので、小さい頃からかまぼこメーカーとして馴染みがありました。小澤家の食卓に並ぶかまぼこは鈴廣かまぼこでしたから、非常に馴染み深い味ですね。家族も鈴廣かまぼこを愛していましたし、贈り物で頻繁にいただいていた記憶もあります。

ともにお仕事をすることになったのは、「すごい魚肉ソーセージを作ろう」というプロジェクトが立ち上がったことがきっかけです。そのアイデアが生まれた時に、ぜひ鈴廣かまぼこさんに魚肉ソーセージを作っていただきたくて、知人から紹介していただきました。牡蠣のすり身、帆立のすり身、そして未利用のワカメや昆布を入れて食感を良くした魚肉ソーセージの開発を行いました。この企画がきっかけとなり、鈴廣かまぼこさんとのご縁をいただきました。

サッカー日本代表の長友佑都選手、専属シェフの加藤超也さんとは別の機会でご一緒していたのですが、長友選手は以前から食トレの中で、お魚のたんぱく質に注目されていたんです。そこで、鈴廣かまぼこさんとお繋ぎをさせていただいて、結果的に魚肉たんぱく同盟を発足する運びになりました。

「魚肉たんぱく同盟」のプロジェクトの中で商品開発を行ったフィッシュプロテインバーについてはいかがでしょうか。

まさに僕たちがやりたかった仕事ですね。鈴廣かまぼこさんの伝統技術を、いかに現代的にアレンジしてより多くの人に伝えられるかを考え、商品化することができ嬉しいです。
いろんな味の展開がありますが、アクアパッツァをプロテインバーにするなんて、ガストロノミーの再構築みたいな世界観ですし、同時に、歴史のある鈴廣かまぼこさんならではの伝統技術・視点で商品が生まれているという点においても、歴史が生まれる瞬間を目撃したという感覚ですね。

小澤さんはビジネスアスリートとして、ご自身の健康・身体づくりではどんなことに気をつけていますか。

もっと健康に留意したいけれど、まだ行動に移せていない、というのが正直なところです。仕事柄、糖質の多い食生活になってしまうことや、ランチ後に血糖値スパイクが起きて集中力が切れてしまうことがずっと課題で…。

タンパク質を意識的に摂りたいのですが、牛・豚・鶏由来のタンパク質を摂ると、腸内環境が変わってガスが溜まったり、便の調子がよくなかったりするんです。魚肉は腸内環境を整える観点でも効果的だけれど、なかなか摂るのが面倒な食材ですよね。だから結局、コンビニでBASE BREADを買って食べていることが多いですね。

最近は自分の健康を守るための習慣設計をきちんとやらなければいけないなと感じています。仕事中心の生活を送っていて、服も基本的に同じ服しか着ない。食事に関しても良いルーティンを作って、「これ」という自分が信頼できる食生活を継続していきたい。例えば、「夕飯はスープとフィッシュプロテインバー2本」と決めて継続していけたら良さそうですよね。身体の負担にならない食事を考える上で、手軽に美味しく魚肉たんぱくを摂取できるかまぼこは心強い味方だと思います。

鈴廣かまぼこでは先日、フェッシュプロテインバーのサブスクリプションサービスも始めました。

待ってました!という感じですね。一人暮らしだと荷物の受け取りが難しいのがネックですが、オフィスで契約すれば、会社に届けてもらえるので日常的に摂取できますし、早速契約させていただきたいと考えています。

より多くの人たちに魚肉たんぱくの魅力を届けるためには、今後どんな層の方に食べていただくと良いと思われますか?

もともと、アスリートの身体作りをサポートする文脈で始まったプロジェクトだと思うのですが、魚肉たんぱくは僕のような「ビジネスアスリート」にとっても必要だと感じています。食は、仕事のパフォーマンスに大きく関わりますからね。

あとは、子どもの夜食に何を食べさせればいいか悩んでおられる受験生の親御さんが多いと聞いたことがあります。食べたあとに眠くならず、栄養バランスの良いフィッシュプロテインバーは選択肢になり得るのではないでしょうか。

アスリートもビジネスアスリートも、受験生も、みんな頑張っているんです。だから、お魚たんぱくは「頑張っている人のパフォーマンスを応援する食」になりうると思いますよ!

小澤さんの今後の展望を教えてください。

実は我が家は糖尿病家系なので、糖尿病にならないように今のうちから健康管理をしていこうと思います。繰り返しになりますが、仕事のパフォーマンスを最大限に出すことのできる食生活が確立できたらいいなあ…。

仕事では「いいものをしっかり伝える」ことを生業にしようとがんばっているところです。「魚肉たんぱく同盟」のプロジェクトも個人的にモチベーションの上がる仕事。メンバーとしても、一人のユーザーとしても楽しんでいきたいと思います。

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五勝出 拳一(ごかつで・けんいち)
広義のスポーツ領域でクリエイティブとプロモーション事業を展開する株式会社セイカダイの代表。複数のスポーツチームや競技団体および、スポーツ近接領域の企業の情報発信・ブランディングを支援している。2019年末にマイナビ出版より『アスリートのためのソーシャルメディア活用術』を出版。