魚肉たんぱく同盟コラムVol.28

「自分が窮屈に感じない食習慣がベスト」。森谷賢太郎がプロキャリア12年で辿り着いた、自分の体との向き合い方とは。

2023.03.29

 川崎フロンターレ時代はJ1リーグ優勝やアジア・チャンピオンズリーグ出場などに貢献し、現在はサガン鳥栖でプレーする森谷賢太郎選手。今シーズンでプロ13年目を迎えるベテランに、トップレベルで活躍を続ける秘訣や食への取り組みを聞いた。

森谷賢太郎選手プロフィール
1988年9月21日生まれ、神奈川県出身。サガン鳥栖所属。小学生から高校生まで横浜F・マリノスのアカデミーで過ごし、筑波大学に進学。2011年に横浜F・マリノスに入団し、同年プロデビュー。2013年に川崎フロンターレに移籍し、2017年と2018年にはJ1リーグ連覇を達成。現在はサガン鳥栖でプレーをしながら、ユース時代の同級生である田代真一選手(いわてグルージャ盛岡)や武田英二郎選手(横浜FC)らと立ち上げたプロジェクト「ROOTS.」を運営し、シーズンオフを中心に全国でサッカー教室を開催している。

――まず、サッカーを始めたきっかけを教えてください。
4歳上の兄がサッカーをしており、練習に付いていったことがきっかけです。はじめは、親が見つけてきたスクールに入りました。当時はJリーグ開幕直後で、スクールに申し込みが殺到しており、クラブに入ることも一苦労でした。僕はたまたま抽選が通ったので、運良くサッカーを始めることができました。小学校3年生の時に、横浜F・マリノスのセレクションに受かったので、そこから高校卒業まではマリノスのアカデミーでプレーしました。

――高校卒業後に筑波大学に進学しておられますが、その経緯を教えていただけますか。
ユース時代は、もちろんプロを目指していましたが、高校3年生の時にトップチームには昇格できないことを告げられました。ただ昇格できないことは、ある程度想定済みだったので、大学進学の準備は進めていました。一定の評定平均を取ることや、大学進学後の自炊のことを考えて家庭科の授業を取るなどしていました。最終的にはお世話になっていた先輩が筑波大学に進学してプレーしていたことが大学選びの決め手となりましたね。

――筑波大学時代に競技以外で印象に残っていることはございますか?
卒業論文は自分なりにしっかり取り組みました。大学時代はトップ下やボランチを務めていたのですが、同ポジションのトッププレーヤーと自分のプレーについて分析したんです。シャビ、ファン・ボメル、遠藤保仁、そして森谷賢太郎の4選手を対象に、プレーエリアや体の向き、ボールタッチ数、相手との接触など複数項目を用意して分析を行っていきました。結果的に自分のプレーにも好影響で、良い研究になったと思っています。特に役に立ったのは、相手との接触についてです。自分自身は体が大きくないので、相手との接触はなるべく少ないほうが良いと考えていますが、それぞれの選手にボールを受ける前の準備や体の向きの作り方など特徴があり、自分のプレーに取り入れることができました。なんとなく感覚で分かっていたこともありましたが、研究によって言語化することで、プレーの質が向上したと思っています。

――競技に取り組む上で、日頃から気を使っていることはありますか?
一番気を使っているのは、睡眠時間です。睡眠時間を短くしたり、長くしたり色々試しましたが、大体7時間から8時間の睡眠が翌日のコンディションが良いので、意識的にコントロールしていますね。基本的に子どもの寝かしつけを毎日しているので、20時くらいには一緒に寝て、朝5時か6時には起きるようにしています。

――競技面の今後の目標についてお聞かせください。
現在所属しているサガン鳥栖では、すごく素晴らしい環境でサッカーができているので、環境に甘えることなく日々の練習に真剣に取り組み、選手生活の中で一番良いシーズンにしたいです。日々自分自身の最大化と成長をに力を注いでいきたいなと思っています。

――ここからは食生活についてお話を聞かせてください。現在、どのような食習慣を送っていますか?
まずは三食をしっかり食べること、十分に栄養を取ることです。食事で取れなかった栄養素については、サプリメントで補給しています。グルテンを抜いたり、炭水化物の接種量を時間によって変えるなど色々試したのですが、自分が窮屈に感じないような食習慣がベストという考えにたどり着いたんです。脂質を控えたり、必要な栄養を取ることは習慣になっているので、その習慣をベースに食べたい物を食べるようにしています。

――学生時代の食習慣はいかがでしたか?
マリノスのジュニアでは栄養士さんが親向けのセミナーを開いてくれるのですが、自分の親はすごく協力的で、セミナーに参加して、その内容を日頃の食生活に取り入れてくれました。ユースに入ってからは、練習終了後の食事とプロテインを提供していただくなど、高校生まではとても恵まれた環境でしたね。筑波大学に進学した後は、自炊と定食屋さんを使い分けて栄養を取るように心がけていました。

――意識的に接種している栄養素はございますか?
どうしてもビタミンは不足してしまうので、食事で意識的にとるようにしていますが、サプリメントやビタミンジュースも使って摂取しています。また、練習後はタンパク質を摂れるように意識的にお肉や魚を食べています。ただ、タンパク質を手軽に取ることは難しいし、すぐにタンパク質を摂れる食べ物を求めていたので、鈴廣かまぼこさんのフィッシュプロテインバーはすごく良いですね。

――そもそも鈴廣かまぼこはご存知でしたか?
以前、商品提供いただいたことをきっかけに知りました。もともとかまぼこは好きだったのですが、一口目からとても美味しいと感じました。身が詰まっている感じがあって、魚肉の味をしっかり感じた印象です。子どもがすごく食わず嫌いで、白米しか食べないような時期があったのですが、鈴廣かまぼこのかまぼこはすごく気に入ってくれました。中でもスライムかまぼこが特にお気に入りで、かまぼこのことをスライムだと思っていた時期もあったくらいです(笑)。

――鈴廣かまぼこの新商品、フィッシュプロテインバーを食べた時の率直な感想を改めて教えてください。
夕食と昼食の間の間食として食べました。僕自身も食わず嫌いなので、成分表を見たときは不安だったのですが、とても美味しかったです。フィッシュプロテインバーの洋風の味付けが気に入って、イタリアンを食べに行ったり、パスタを食べたりもしましたね(笑)フレーバーは、5種のチーズの帆立グラタン風が好きです。タンパク質が手軽に摂れるので、冷蔵庫にストックしておきたいです。

清野 修平(きよの しゅうへい)
新卒でJリーグクラブに入社し、広報担当として広報業務のほか、SNSやサイト運営など一部デジタルマーケティング分野を担当。現在はD2Cブランドでマーケティングディレクターを担いながら、個人でもマーケティング支援を手掛けている。株式会社セイカダイにてデジタル・コンテンツ領域を担当。