鈴廣はこの春、「かまぼこ寿司のお弁当」をおすすめしております。
かまぼこ寿司は、いなり寿司のように酢飯や茶飯等を板かまぼこの中に詰めたもの。天然色素で色付けしたピンク色のかまぼこを使えば、お花見にぴったりな桜色のお弁当の出来上がりです。
ご家庭でも作ることのできるかまぼこ寿司レシピを2つご紹介いたします。
天然の魚本来の弾力が生きる”板かまぼこ”を寿司ネタに。鈴廣の「謹上蒲鉾」を使って。
板かまぼこは寿司ネタとしても優秀です。白身魚の淡白な旨みと瑞々しくぷりっとした弾力が、酢飯の一粒一粒の艶やかな食感を包み、唯一無二のハーモニーを奏でます。生の白身魚とも、ホタテとも、海老とも違うかまぼこ寿司を是非お試しいただきたいです。
今回レシピに使ったのは、鈴廣の「謹上蒲鉾」です。天然のグチのしなやかな弾力を思う存分楽しんでいただけます。澱粉や化学調味料などの添加物を一切使わず、魚の鮮度管理と職人技で作った魚本来の味わい。魚の身は一年を通して質が変わりますが、もっともプリッとした弾力になる時期にとり、浜揚げしてすぐにすりみにしております。
レシピ① おいしい酢飯のシンプルな「かまぼこ寿司」
一つ目にご紹介するのは、酢飯を板かまぼこに詰めただけのシンプルなかまぼこ寿司。素材同士のおいしさを丁寧に味わえるひとさらです。自分好みのお酢で作れば、美味しさもひとしお。
今回の酢飯には京都・飯尾醸造の「富士手巻きすし酢」を使いました。酒かすを10年以上寝かせて造った赤酢と、2種の米酢を取り合わせ、塩のみを加えられたお酢です。10年かけることで生まれた天然の旨みが深く、すし酢なのにお砂糖などの甘味が加えられていません。魚介とも相性がいいお酢です。
□材料 (かまぼこ寿司10個分)
謹上蒲鉾(紅) 12㎜の厚さのものを10切れ
富士手巻きすし酢 30cc
ごはん 一合 *ご飯は1合炊くと余りますが、炊きやすい分量を記載。
水 170cc
ごま
□作り方
①かまぼこは包丁の背を使うと、板から簡単にはがすことができます。
②かまぼこを12㎜の厚さに切る。
③切ったかまぼこの中央に切り込みを入れる。
④米1合に対して170㏄の水で炊く。
⑤お米が炊けたら、「富士手巻きすし酢」30㏄をまんべんなくかけ、1分おく。
⑥しゃもじでお米を切るように混ぜ、酢飯にする。
⑦かまぼこの切れ目に酢飯を入れ、最後にごまをかける。
国産杉でつくられた箱屋常吉の「おひつのようなお弁当箱」がみずみずしさを保つ
上の写真に使用したお弁当箱はかまぼこアーティストのかまぼこママさん愛用の箱屋常吉の「おひつのようなお弁当箱」です。明治元年(1868年)に大阪で創業した常吉は、吉野杉や近隣の国産杉から、伝統的な技を引き継ぎ、お弁当箱を作っています。無塗装の木のお弁当箱はご飯やかまぼこの水分を調整し、いつでも適切なみずみずしさを保ってくれます。木が呼吸をしているような命を感じるお弁当箱です。
また、お弁当箱のフォルムは角が丸くて愛らしく、現代のお料理が収まるちょうどいい深さに作られています。
箱屋常吉の「おひつのようなお弁当箱」は、鈴なり市場「ちりんちりん~食と道具のお店~」(鈴廣かまぼこの里内)にて販売しております。5月20日までの数量限定です。
お弁当をご購入いただくと、お手入れのための蜜蠟バウムをおつけしております。お弁当箱の外側に蜜蠟バウムを塗り込むことによって、木は保湿され乾燥からのひびを防ぎ、艶も増します。このバウムも常吉オリジナルで、お弁当箱等の製造過程で出るおが屑を蒸留して抽出した杉精油と、蜜蠟と食用のクルミ油をブレンドしてつくっています。
レシピ②あさり茶飯のかまぼこ寿司
甘辛なあさりのしぐれ煮といっしょに炊いた茶飯を、ぷりぷりのかまぼこに詰めたかまぼこ寿司です。
□材料(約20 個分)
板かまぼこ 1 本
米 1合
あさりのしぐれ煮 45g
生姜千切り 2 枚分
酒 大さじ1/2
みりん 大さじ1/2
□作り方
①炊飯器に研いだ米、1合分の水を入れ、酒、みりんを加えて軽く混ぜます。
あさりのしぐれ煮、生姜の千切りを加えて、少しかために炊きます。
②かまぼこを5~7 ㎜の厚さに切り、底の真ん中に切り込みを入れて、袋状にします。
③あさりの茶飯が炊けたら、ごはんの粗熱をとり、かまぼこの中に①を詰めます。
*かまぼこは、お魚たんぱく質がぎゅっと詰まった食べ物です。たんぱく質は熱に弱く、かまぼこに熱を加えると弾力が弱くなることも。しっかり冷めたご飯をかまぼこに詰めることをおすすめします。
「あさり茶飯のかまぼこ寿司」はかまぼこの里でもお召し上がりいただけます。
あさり茶飯のかまぼこ寿司は、鈴廣の一部の直営店でもお召し上がりいただけます。
甘辛いあさり茶飯入りのかまぼこ寿司のほか、ふわふわの伊達巻で包んだ手毬寿司、桜やたけのこが載った海苔巻きが入っております。
▼販売場所
鈴廣かまぼこの里「鈴なり市場内 あげかま屋すず天」
江の浦店「イートインコーナー」
▼販売期間
2021年3月13日(土)~5月20日(木)