【かまぼこのお供に】Suzuhiro Sounds 11月「哀愁に浸る夜。ニーナ・シモン」

Suzuhiro Sound 11月「霜月」2024

皆様、こんにちは、こんばんは。
「かまぼこのお供に音楽を」をコンセプトに音楽セレクトを担当しています、fountain 2 fountainのスズキショーンショウスケです。

太陽が早く沈み夜も長くなってまいりました。旧暦では霜月と言われるように、小田原箱根にももうすぐ霜が降りるかもしれません。

さて、みなさまは秋の心といえば、何を思い浮かべますか。哀愁の「愁」という漢字は秋と心から成り立っていますが、秋の心といえば寂しく物憂い気持ちを指すようです。秋は美しいけれど、あっという間に葉は落ちて枯木が並ぶ。そんな切ない気持ちをじっくり味わえないものかと、今月はニーナ・シモン氏の曲に焦点を当てることにしました。

ニーナ・シモン氏は1933年に米国ノースカロライナ州の貧しい家庭の7人兄弟の6番目に生まれました。4歳からピアノを弾き始め、黒人女性初のピアニストになるべく名門ジュリアード音楽院に進学。しかしクラシック音楽の黒人への門戸は狭く、1957年に歌手として新興のベツレヘム・レーベルからデビューし「I Love You Porgy」で大ヒットをおさめます。1960年代の黒人公民権運動にも精力的に活動し、人種差別主義に抗議して作った「Mississippi goddam」を1964年に発表しています。

彼女の歌声はソウルフルでありながら、希望や誇り、そして怒りや寂しさなどの人間の情感を巧みに表現しています。それは彼女の生き様そのもののように思います。私は夜の部屋で灯りをともして聴きながら、今の自分の感情にもじんわりと浸ってみたいと思っています。温かい料理やホットドリンクを用意するのも忘れずに。

それでは、来月もここでお会いしましょう。
fountain 2 fountain
スズキショーンショウスケ

トラックリスト

トラックリスト : 

1. When I Was A Young Girl – Nina Simone
2. Don’t Let Me Be Misunderstood – Nina Simone
3. Rags and Old Iron – Nina Simone
4. Tomorrow Is My Turn – Nina Simone
5. Blues On Purpose – Nina Simone
6. Turn Me On – Nina Simone
7. I Love to Love – Nina Simone
8. Little Girl Blues – Nina Simone
9. Falling in Love Again – Nina Simone
10. That’s All – Nina Simone
11. The Twelves Of Never – Nina Simone
12. Here Comes The Sun – Nina Simone

Fountain 2 Fountain

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2018年に発足
時間、場所、そして季節に合わせた音楽セレクトとプロデュースを行う音楽レーベル
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