鈴廣かまぼこ1本には約七匹の白身魚を使い、魚醤やみりんなどの自然発酵の調味料でやさしく奥深い味に仕上げています。魚本来の味わいを楽しむには醤油は少々強め。オリーブオイルであれば魚の旨みを引き立てながら、オリーブの果実香やピリッとした辛味を薬味のように添えることができます。
オリーブオイルをたっぷりかけると、食感がぱっと変わるのも楽しいところです。
お口に入れたかまぼこはオイルのおかげでよく滑り、よりプリッとした弾力を感じられるように。喉越しもつるりと心地よく、ついつい一枚また一枚と箸が進んでしまうでしょう。
楽しみ方1 「かまぼこwithオリーブオイル」
それでは、かまぼことオリーブオイルのおいしい調理法をお伝えします。
まずはシンプルに「かまぼこwithオリーブオイル」。板かまぼこを12mmに分厚く切って、オリーブオイルをたっぷりとかけるだけ。オリーブオイルにはほんのり辛味のあるエキストラバージンオリーブオイルがおすすめです。
楽しみ方2「かまぼこと生ハムのカルパッチョ」
ワインのお供には生ハムの塩味を加えたカルパッチョを。かまぼこは厚みを変えると食感が変わりますので、歯ごたえがほしい方は12mmに、柔らかめがお好きな方は5mmでお試しください。
楽しみ方3「かまぼこのオリーブオイルパスタ」
白身魚の旨みと弾力がパスタのメインの具材に。バジルが香るジェノベーゼにも、唐辛子とにんにくが効いたペペロンチーノにもぴったりです。
楽しみ方4 「かまぼこのオリーブオイル漬け」
コロッと角切りに切ったかまぼこをオリーブオイルに漬けました。スパイスやハーブを加えて香りづけをしても◎。パンにもごはんにも合う万能調理法です。
楽しみ方5 「かまぼこピンチョス」
かまぼこに好みの野菜や果物、ナッツやチーズなどを自由自在につみあげて、最後にオリーブオイルをたらします。かまぼこの弾力はユニークでありながら、旨みは淡泊なので、多様な食材と合わせやすい。意外な組み合わせを見つけるとついつい嬉しくなって小躍りしてしまうかもしれません。
写真左は、かまぼこの上にアーモンド、バナナ、いちじく、ディルをのせたもの。写真右はかまぼこにアスパラ、グリルポテト、マッシュルーム、パルメザンチーズをかけました。
オリーブオイルと一口に言っても、産地や品種、収穫時期によって味わいは様々。鈴廣は天然素材100%のかまぼこの、繊細で奥深い味わいを最大限に引き立てるオリーブオイルを求めて、数々のオリーブオイルを試してまいりました。そして今回「THE OLIVE OIL」を発売いたします。
「THE OLIVE OIL」はフルーティーな香りと柔らかな甘味が特徴のアルベキーナ種が主原料。低温でじっくりと抽出することで、ほのかな苦みと辛味をもったエキストラバージンオリーブオイルに仕上げました。品質と鮮度を最優先し、オーストラリアの契約農家から直輸入しております。
パッケージデザインは型染作家の鈴木結美子氏にお願いいたしました。オイル染めという手法で、かまぼことオリーブオイルの調和をイメージしています。
かまぼこにオリーブオイル。鈴廣かまぼこの良さをお伝えしたく、どうぞお味見くださいますよう。
Photos by Hiyori Ikai, Recipe by Hirozumi Ogawa, Written by Kaeko Liff