魚の干物は、和定食の定番でもあります。しかし、いざ自宅で食べようとすると、美味しく食べるためにはどうすればよいか分からず、戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、干物を食べる際のマナー・焼く時の注意点・アレンジレシピ、などを紹介します。干物を美味しく食べるための方法を知り、毎日の食卓に魚料理を取り入れてください。
魚の干物は、和定食の定番でもあります。しかし、いざ自宅で食べようとすると、美味しく食べるためにはどうすればよいか分からず、戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、干物を食べる際のマナー・焼く時の注意点・アレンジレシピ、などを紹介します。干物を美味しく食べるための方法を知り、毎日の食卓に魚料理を取り入れてください。
干物は、和食の中でも栄養価が高い食材として知られています。そもそも魚はそれ自体で現代の私たちに必要な栄養素を豊富に含んでいます。それをさらに干すことでたんぱく質・ビタミン・ミネラルなどの栄養素が凝縮されます。太陽光に当てることでアミノ酸なども増え、旨味も増します。
干物の原材料となる生魚には認知症予防につながるDHA、血流をよくするEPA、骨などを作るカルシウム、塩分を排出し身体のむくみを抑えるカリウムなどが含まれています。魚に含まれるDHAには中性脂肪を減らす働きもあり、ダイエット効果も期待できるため、積極的に食べましょう。
干物の上手な食べ方を紹介します。
1.頭を左に置き、手前から食べます。
2.頭と身のつなぎ目で背骨を折り、残りの骨を手でつまんではがします。
3.取り除いた背骨は、皿の端に小さくたたんで置きます。
4.骨を取り除いた身の部分を食べます。
5.食べ終わったら取り除いた骨・皮・頭などは小さくまとめ、皿の端に置くときれいです。
かしこまった席であっても、干物を食べる手順は先述した通りです。ここでは干物を食べる際に気をつけるべき4つのマナーを紹介します。
マナーその1 手を使っても良い
背骨を取り除く際などに手を使うことはマナー違反ではありません。ただし、手が汚れた場合は、おしぼりなどで拭きましょう。
マナーその2 身をひっくり返さない
干物を食べるときに、途中で身をひっくり返すことはマナー違反です。食べ方で紹介したように、上部の身を食べた後は、骨を取り除き、下部の身を食べます。
また、盛り付けの際、頭を左にし、身の面が上になるようにしましょう。
マナーその3 口から小骨を出すときは箸を使う
魚の身を食べているときに小骨が見つかった場合は、口元を手で隠し、箸を使って取り出します。取り出した小骨は、皿の端に置きましょう。
マナーその4 骨など残ったものは、皿の端にまとめて置く
食べ終わった後は、残った骨や皮を皿の端にまとめて置き、見た目が悪くならないようにすることをおすすめします。
干物を焼く際に気をつけたいポイントを3つ解説します。
冷凍した干物は解凍せずに焼く
冷凍保存された干物は、凍ったままの状態で、解凍せずに焼きましょう。解凍する際に出る水分といっしょに、旨味成分が流れ出てしまうのを避けるためです。
調理器具を予熱する
網やグリルなどの調理器具は干物を焼く前に、熱しておきましょう。予熱することで、魚が網に焦げつきにくくなる上、殺菌効果もあります。
身、皮の順に焼く
最初に身の方を、次に皮の方を焼きましょう。焼き時間の目安は8対2です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
干物を保存する方法には、冷蔵と冷凍があります。それぞれの方法について、以下で詳しく説明します。
冷蔵する場合
干物を冷蔵保存する場合は、臭いもれ・酸化防止のため、1枚ずつラップで包み、密閉できる袋に入れます。袋の空気をよく抜いて、可能なら0℃付近のチルド室で保存しましょう。
冷蔵保存の賞味期限の目安は、約5日間と短いので注意が必要です。5日以上食べないことがわかっている場合は、冷凍した方がよいです。
冷凍する場合
冷凍で干物を保存する場合は、1枚ずつラップで包み、さらにアルミホイルでくるみます。冷凍用の密閉できる袋に入れ、袋の空気をよく抜いてアルミトレイに載せます。温度変化などを避けるために、冷凍室の奥か冷気の吹き出し口近くに置きましょう。
冷凍保存の賞味期限の目安は、約2週間から1ヶ月です。これを過ぎると干物の水分が失われてパサパサした食感になってしまうので、早めに食べましょう。冷凍しても味は落ちないので、すぐに食べない場合は、冷蔵保存より冷凍保存をおすすめします。
栄養価が高く、冷蔵(冷凍)で保存もできるので、干物は常備しておくと非常に便利です。干すことでたんぱく質を分解する酵素のはたらきが活発になり、旨味のもとであるアミノ酸が増えます。旨味成分が豊富な干物は、献立に取り入れることで、料理のランクをアップさせてくれます。以下で干物のアレンジレシピを3つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
冷や汁
冷や汁は、熱々のご飯に薬味をのせ、冷たいみそ汁をかけて食べる料理です。
・アジの干物 2~3枚
・きゅうり2本(小口切り)
・だし汁 4カップ
A酒 大3
Aみそ 80g
Aねり胡麻(白) 大4
Aすり胡麻(白) 大4
・温かいご飯 茶碗4杯分
・薬味(青じそ・ミョウガなど)
1.鍋にだし汁を入れ中火にかけ、煮立ったらAの酒・みそを入れる
2.さらに煮立ったら火を止め、Aのねり胡麻・すり胡麻を入れ混ぜる
3.粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす
4.グリルなどで干物を5分ほど焼き、きゅうりには塩をふっておく
5.干物の身をほぐし、きゅうりは水気をしぼる
6.冷えたみそ汁に5の干物ときゅうりを加え混ぜる
7.熱々のご飯に6をかけ、薬味をのせる
アジの干物を使ったショウガご飯
アジの干物が入った炊き込みご飯です。
・アジの干物 1枚
・米 2合
・昆布 1枚
・だし汁 500mL
Aショウガ三片(千切り)
A油揚げ 1/2枚(みじん切り)
A酒 大2
Aしょうゆ 小1/2
A塩 少々
・刻んだ紅ショウガ 大1
1.昆布の表面を拭き、だし汁につける
2.炊飯器にさっと研いだ米を入れ、2合のラインまでだし汁を加える
3.Aを加えて軽く混ぜ、炊飯器のスイッチを入れ、炊けたら昆布を取り除く
4.干物の表面に焼き色がつくまで8〜10分焼き、身をほぐす
5.炊きあがったご飯に、焼けた干物を加え混ぜる
6.器に盛り付け、紅ショウガをふりかける
出典:アジのショウガご飯【E・レシピ】料理のプロが作る簡単レシピ|woman excite
アジの干物たっぷり 中華風大根サラダ
大根やミニトマトなどに、アジの干物を加えたサラダです。豆板醤をベースにした中華風ドレッシングは、アジや大根と相性抜群です。
・アジの干物 1枚
・大根 150g
・かいわれ大根 1/2パック
・ミョウガ 1個
・ミニトマト 4個
Aしょうゆ 大1/2
A酢 小1
A砂糖 小1/2
A豆板醤 小1/2
Aすりおろしたショウガ 小1/2
Aごま油 大1
1.大根の皮をむき、せん切りにする。かいわれ大根は半分に切る。
2.ミョウガは薄い輪切りにし、ミニトマトは4等分にする。
3.ボウルにAを入れて混ぜる。
4.グリルなどで干物を焼き、身をほぐす。
5.皿に1を敷いた上に4を盛り付け、2で飾り、食べる直前に3をかける。
出典:アジの干物たっぷり 中華風大根サラダ 作り方・レシピ|クラシル
干物は、栄養価が高い食材で、旨味成分も豊富に含まれています。認知症予防・中性脂肪対策・血流改善など、健康食品としての評価も高い食品です。積極的に日々の食卓に取り入れることをおすすめします。
干物は冷蔵保存できますが、冷凍保存することで長期保存も可能です。鈴廣では、海と山に囲まれた地ならではの「こゆるぎ」ブランドの干物を用意しております。アジだけでなく、鯛・カレイ・イカなど豊富な干物がありますので、ぜひ、一度お試しください。