お正月は羽子板や歌留多など、おじいちゃんからお孫さんまでが一緒に楽しめる特別なひととき。 もし自分たちで作ったおもちゃで遊べたなら、なお思い出深くなるかもしれません。
そこで、羽子板をかまぼこ板でつくってみました。
お正月は羽子板や歌留多など、おじいちゃんからお孫さんまでが一緒に楽しめる特別なひととき。 もし自分たちで作ったおもちゃで遊べたなら、なお思い出深くなるかもしれません。
そこで、羽子板をかまぼこ板でつくってみました。
かまぼこを食べた後の板。皆さんは何に使っていますか?
にんにくなどの香りが強い食材のまな板として、お子様の積み木として、お客様から活用していただいているとお話を伺います。
かまぼこ板はモミの木でできており、自然のぬくもりを感じる工作素材になります。木目に絵の具やインクがじんわりと浸透していくので、そのグラデーションも美しいものです。
また、小さなこどもたちには、かまぼこ板のサイズがちょうどよいようです。
大きい画用紙を絵でうめ尽くすのはなかなかの重労働。かまぼこ板くらいの大きさであれば、自分の力で描ききれるよう。我が家の小さな子どもたちも、物怖じせずにどんどん描いていきます。
かまぼこ板を使った羽子板の作り方です。とっても簡単。たったの5分で出来上がりました。かまぼこ板を洗って乾かし、そこに正月らしい絵を書くだけです。羽子板でつく羽根はビー玉を折り紙で包んで作りました。
我が家の子どもたちには「おめでたい絵を描いて」といってみました。
自分たちがめでたいことに喜んでいる様子を描いたようです。
ちなみに、正月に羽子板で遊ぶことにも意味があるようです。羽根の先についている黒い実。あれは「むくじろ」という木の種だそうです。むくじろを漢字で書くと『無患子』。「子供が患わ無い」という意味なのです。むくじろの木は公園などでも見かけることもできるので、ぜひ、探してみてください。
また、日本人は、飛んでいく羽根の様子が、蚊などの虫をとらえるトンボの飛ぶ姿に似ていると考えました。蚊は病気を運ぶと、人々から恐れられていたことから、トンボは虫を食べてくれる益虫として、好まれていたのだとか。羽子板をつくことをトンボを飛ばしていることに見立てて、『こどもが虫にさされないように』と願ったのですね。
最後に、かまぼこ板にまつわる不思議についてお答えします。かまぼこ板で遊ぶと、お子様がたからよくされる質問があります。それは、「なぜ、かまぼこは板についているのか」です。実は板はかまぼこの保存性を保つためにとても重要な役割を果たしています。
板はプラスチックなどの素材とは異なり、かまぼこに含まれる余分な水分を吸い取ります。そのため、板が余分な水分を吸収し、カビや細菌が繁殖しやすい状況を生まれにくくするのです。
かまぼこ板には、白くて節の無い、しかも匂いがしないモミやシラベといった木々が使われています。これらの木は調湿性に優れていて、抗菌性があるので、かまぼこの板に適しています。
かまぼこが日本に生まれた理由は保存食としての価値があったからと考えられています。 昔、冷蔵庫もなかった時代に、大漁にとれた魚を少しでも長く食べようと考えた先人たちの知恵なのです。
いかがでしたか?
羽子板をつくった我が家の子どもたちは「もっと描きたい!」と楽しそう。板がいくつあっても足りない事態になりそうです。かまぼこ、もっと食べなきゃ。
羽子板以外にも、かまぼこ板をつかってお正月の玩具をつくることができるかもしれませんね。
皆様のアイデアもぜひお聞かせください。よろしければ鈴廣かまぼこのfacebookにメッセージで、お知らせください。