江戸時代にそば屋「太田庵」が考案したとされるおかめ蕎麦。かまぼこや椎茸、三つ葉などを使って、福を呼ぶお多福「おかめ」さんに見立てます。
大晦日には年越しそばを食べる習慣がありますが、あえて切れやすいそばを食べて「今年一年の災難を断ち切る」との願いを込めているのだそうです。蕎麦で禍根を絶ち、かまぼこのおかめさんを食べて福を呼び込みましょう。
江戸時代にそば屋「太田庵」が考案したとされるおかめ蕎麦。かまぼこや椎茸、三つ葉などを使って、福を呼ぶお多福「おかめ」さんに見立てます。
大晦日には年越しそばを食べる習慣がありますが、あえて切れやすいそばを食べて「今年一年の災難を断ち切る」との願いを込めているのだそうです。蕎麦で禍根を絶ち、かまぼこのおかめさんを食べて福を呼び込みましょう。
今回は鈴廣流に「謹上かまぼこ(紅)」と「なると」で、目鼻口、前髪とほっぺたを作りました。
(2人前)
・謹上かまぼこ(紅) 5枚
・なると 4枚
・出汁 600㏄
・しょうゆと本みりん 適量
・蕎麦乾麺 120~180g
・しいたけ 適量
・三つ葉 適量
・柚子 適量
①そばつゆを作る。鰹と昆布で出汁をとり、醤油と本みりんで味を調える
②そばを茹でる。そばはしっかりと中に芯が残らなくなるまで茹で、冷水でしめる
③蕎麦につゆを注ぎ、おかめの顔になるようにかまぼこやなると、具材を並べる
年末年始は板かまぼこと伊達巻をお使いいただく機会が多いかと思います。
冬一番人気「ちどり」があれば、年越しのおかめそばだけではなく、おせちやお雑煮など様々に重宝いたします。
「ちどり」に含まれる「謹上蒲鉾」は高級魚のグチにタイ類やタラ類をブレンドし、小田原かまぼこならではのぷりっとした弾力を引き出しています。
「ちどり」には、おかめそばに入れる方も多い「伊達巻」も入っております。鈴廣の「伊達巻」は七代目鈴木廣吉がようやくたどり着いた自慢の逸品です。ふわふわの伊達巻とは一味違い、しっとりジューシーで、驚くほど魚の旨みがしっかり。本みりんをたっぷり使用し、濃厚ながら自然由来のやさしい味わいに仕上げています。
鈴廣が年末時期に限定で販売しております「なると」もお忘れなく。板かまぼこよりも柔らかく、少々でんぷんを加えておりますので、そばつゆが染み込んだ味をじんわりとお楽しみください。
今年のおかめ蕎麦はどんな顔になるでしょうか。かまぼこの切り方や置き方で、おかめさんに個性溢れる表情が生まれます。「面白い顔だね」などと食卓に笑いが溢れれば、来年に多幸が訪れること間違いありません。
Photos by Hiyori Ikai, Written by Kaeko Liff