かまぼこ(紅)に切り込みを入れて、お魚の形を作りました。
魚は古より富や幸福、子孫繁栄の吉祥文様になることも多く、お正月のおせち重に入れても、お雑煮に飾っても、祝いの日にふさわしい意匠です。
かまぼこ(紅)に切り込みを入れて、お魚の形を作りました。
魚は古より富や幸福、子孫繁栄の吉祥文様になることも多く、お正月のおせち重に入れても、お雑煮に飾っても、祝いの日にふさわしい意匠です。
お魚の型でくりぬいた大根や人参とともに、今年も海の幸に感謝しながら、よき年になるよう祈ります。
お雑煮の出汁はお好みのものをご用意いただければと思いますが、鰹節と昆布、そして少々の鶏皮でとると、澄んだ中にまろやかな旨みがあるお雑煮向きの味になります。
(2人分)
・かつお節と昆布、鶏皮のだし汁 2カップ
・「特上蒲鉾(紅)」 12㎜の厚さに切ったものを2枚
・椎茸 2個
・人参 3㎜~5㎜の厚さにきったものを6切
・大根 3㎜~5㎜の厚さにきったものを10切
・丸餅 2個
・柚子の皮 少々
・塩、酒、薄口醤油 適量
■さかなの飾り切り
①かまぼこを12㎜の厚さに切る。上記の写真のように3ミリ間隔で両サイドに切れ目を入れる
②切れ目を入れたかまぼこを一本一本丸めながら、お腹の形を作る
③ストローで目の部分のかまぼこを抜く
④かまぼこのピンクの部分からストローで丸くくりぬいたものを、先ほど作った穴に埋める
■お雑煮
①昆布、鰹節、鶏皮で出汁をとり、塩と薄口しょうゆで味を調える
②大根と人参、柚子の皮を型で切り抜く。今回は大根と人参を魚の形に、柚子を丸い型を使って泡の形にしました
③椎茸を食べやすい大きさに切る
④大根、人参、椎茸を出汁で茹でる
⑤丸餅を焼く
⑥かまぼこを飾り切りにする
⑦器に具材を盛り、出汁を注ぐ。最後に柚子を飾る
今回、飾り切りに使用したのは「特上蒲鉾」。魚の豊かな香りや風味、そして歯に吸い付くようなしなやかな食感です。弾力もよく柔軟に曲がるので、細かな飾り切りに向いています
「特上蒲鉾」は日本近海のグチをメインに、地元相模湾のオオギスなどをブレンドしています。これらの魚を小田原の工場で石臼と杵ですり上げ、鮮度を保ったまま一気にかまぼこに。素材のよさを生かすため化学的に合成された添加物は使わず、魚醤やみりんなどの天然の発酵調味料で味付けしております。
お正月のおせちやお雑煮には、詰合せの「幸便」がおすすめです。「特上蒲鉾」紅白2本と、海老や穴子をのせたモダンなかまぼこ「海山のおーどぶる」3種を入れております。
「海山のおーどぶる」はおせちに入れても、お雑煮に載せても華やかに祝いの日を彩ります。
佐賀県有田町にある有田焼の窯元の家に生まれ、美しい器に囲まれて育つ。
子供へのかまぼこ弁当を作り始めたのがきっかけで、かまぼこの飾り切りやレシピを考案。
現在はかまぼこアート、レセプションパーティ等でかまぼこピンチョスや前菜のテーブルコーディネートなども行う。江戸懐石近茶流師範、草月流いけばな師範、日本画家太田慧香氏に師事。
クックパッド:https://cookpad.com/kitchen/2784459
Instagram:https://www.instagram.com/kamabokomama/
photographs by Hiyori Ikai/ Recipe by Kamaboko mama, written by Kaeko Liff