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かまぼこママさんのレシピは、“簡単だけれども、自分好みの味で楽しみたい”という彼女の想いが体現されています。今回の冷やし中華のたれもお手製です。
「冷やし中華や冷しゃぶのたれを作るのは楽しいですよ。娘や息子、友人たちからお土産にもらう調味料を組み合わせて、驚きのおいしさを見つけてしまったりして。今回は、友人にすすめられた宮野ピーナッツの『渋皮たっぷりピーナッツペースト』を味わうたれです。蜂蜜入りのりんご酢を使うことで砂糖も入れずにまろやかな味に仕上がっています」(かまぼこママさん)。
(一人前)
・「海山のおーどぶる」※今回はえび枝豆、かにたま、あなごぼうを使用
・中華麺 1人前
・きゅうり 5㎝
・長ネギ 5cmほどに切ったネギの外の白い部分
・ピータン 半個
<落花生たれ>
・ピーナッツペースト大さじ1
・蜂蜜りんご酢 大さじ1*お好みの酢に蜂蜜や砂糖を加えるのでもよし
・醤油 大さじ1
・ごま油 小さじ1
・おろししょうが 適量
①「海山のおーどぶる」を7㎜程度の厚さで5~8枚ほど切る
②きゅうりは薄い輪切り、ピータンも好みの大きさに切る
③長ネギで白髪ネギを作る。長ネギの周りの白い部分を繊維に沿って千切りにし、氷水に5~10分ほどつけるとシャキシャキの食感になります
④落花生たれの材料を混ぜる
⑤中華麺を茹で、冷水でしっかりと麺のぬめりをとる
⑥冷やした中華麺の周りを囲むように、「海山のおーどぶる」、きゅうり、ピータンを置き、上に白髪ネギをのせる。落花生たれで召し上がれ。
かまぼこママさんが定番である胡麻だれではなく、落花生で作ろうと思ったのは宮野ピーナッツの「渋皮たっぷり ピーナッツペースト」に出会ったからといいます。
宮野ピーナッツは今では珍しい国産の落花生からバターピーナッツや甘納豆をつくるメーカーです。30年ほど前から化学肥料・農薬を使わずに関東平野で育てた、甘みと香ばしさが強い千葉半立という品種を使っています。
このピーナッツペーストはなんと金色の渋皮ごとペーストにしているというから驚きです。かまぼこママさんは「渋皮には抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富。程よい苦みがあり、こんなに滋味滋養を感じるピーナッツペーストは他にないのでは?」と太鼓判を押していました。
「海山のおーどぶる」とは白身魚で作った柔らかなすりみをベースに、海の幸・山の幸を合わせたテリーヌのような前菜です。鈴廣七代目鈴木廣吉が、箱根の旅館で出される美しき懐石料理から発想を得て作りました。
ピンクや紫、黄緑といった鮮やかな色合いもすべて天然素材。カラフルな一皿が食卓にのぼると、わくわくと陽の気が流れます。
ビールにも白ワインにも、今回のような麺やごはんのお伴にもさまざまにご利用ください。「海山のおーどぶる」は全6種類。和風の「板前ちんみ」シリーズの3種と、洋モダンの「グランシェフ」シリーズの3種です。
佐賀県有田町にある有田焼の窯元の家に生まれ、美しい器に囲まれて育つ。
子供へのかまぼこ弁当を作り始めたのがきっかけで、かまぼこの飾り切りやレシピを考案。
現在はかまぼこアート、レセプションパーティ等でかまぼこピンチョスや前菜のテーブルコーディネートなども行う。江戸懐石近茶流師範、草月流いけばな師範、日本画家太田慧香氏に師事。
クックパッド:https://cookpad.com/kitchen/2784459
Instagram:https://www.instagram.com/kamabokomama/
器:菅原工芸硝子 スポーラ 鉢
Recipe by Kamaboko Mama, Photos by Hiyori Ikai, Written by Kaeko Liff