「足柄ヴァイツェン」は白く濁った色とバナナのような甘く爽やかな香りが特徴の夏限定ビールです。
箱根・富士・丹沢連山に育まれたとてもまろやかで上質な名水「箱根百年水」をベースに、旨み豊かな小麦モルト、苦味控えめな独自ブレンドのホップ、そしてこのビールのためだけに選ばれた特別な酵母を使い、丁寧に手をかけてつくられたビールは、飲みやすく、味わい深いところが魅力です。
さっぱりとしたお刺身やマリネ、またスパイスやハーブの利いたエスニックな料理など、夏に美味しい料理と相性抜群です。
「足柄ヴァイツェン」は白く濁った色とバナナのような甘く爽やかな香りが特徴の夏限定ビールです。
箱根・富士・丹沢連山に育まれたとてもまろやかで上質な名水「箱根百年水」をベースに、旨み豊かな小麦モルト、苦味控えめな独自ブレンドのホップ、そしてこのビールのためだけに選ばれた特別な酵母を使い、丁寧に手をかけてつくられたビールは、飲みやすく、味わい深いところが魅力です。
さっぱりとしたお刺身やマリネ、またスパイスやハーブの利いたエスニックな料理など、夏に美味しい料理と相性抜群です。
ビールの原料は、基本的に「麦芽」「ホップ」「水」の3つ。なかでもビールの味や香りの個性を決めるのが「麦芽」です。麦芽は、麦を発芽させたもので「モルト」とも呼ばれます。麦を発芽させることにより、麦に含まれるデンプンやタンパク質を糖やアミノ酸に分解するための酵素を生み出します。
「足柄ヴァイツェン」も、本場のヴァイツェンのつくり方に忠実に小麦モルトを使用しています。小麦モルトはビール用の大麦に比べてタンパク質が多いため、仕込み時の糖化工程がとても繊細。酵素をより活発に働かせてしっかりと糖化するよう、温度調整を5段階に分けて少しずつ温度を上げながら、各酵素の役割を最大限に引き出します。
こうしてできあがる麦のおかゆ「マッシュ」をろ過してクリアな液体にしたものが、ビールのもとになる「麦汁」です。仕込み時のろ過工程において、大麦モルトの皮(穀皮)によりろ過層が形成され自然フィルターによる麦汁ろ過が進みますが、小麦モルトには穀皮がないため根詰まりをおこしやすく、そのためヴァイツェンの麦汁ろ過はゆっくりと時間をかけて麦汁を抽出する必要があります。一方で、ろ過に時間をかけるほど酸化しやすくなってしまうので、のんびりすぎてもいけません。急ぎつつも決して焦らず、職人たちの勘と技がものをいいます。
麦汁ができたらホップを加え、さらにぐつぐつと煮沸して、香りや苦味を加えていきます。
「足柄ヴァイツェン」に使うホップは、小麦の芳醇な香りを邪魔しないよう苦み控えめに独自にブレンド。小麦モルトを使用した麦汁は泡立ちやすいので、煮沸工程初期の温度は細かに調整する必要があります。
こうしてできたビールのもとに「酵母」を加えます。酵母は麦汁に含まれる糖分を食べて、アルコールと炭酸ガスを生み出してくれるもの。「足柄ヴァイツェン」には、より発酵力の強い特別な酵母を使用し、小麦モルトの発酵をサポートします。
こうして手塩にかけてつくられる「足柄ヴァイツェン」。アルコール度数はやや低めの4.5%と飲みやすいので、暑い季節にゴクゴクと飲むのにおすすめです。
小麦モルト由来の白く濁ったビールは、その濁りこそが旨みのもと。”おり”が沈殿しているので、注ぐ時に、ビールを全部グラスに注ぐのではなく、瓶の底に少し残した状態で、円を描くように回してから注ぐことをおすすめします。また、泡立ちの良いビールなので、冷やしたグラスを少し寝かせてゆっくりと注ぐのがポイントです。
6℃くらいに冷やせばキリッと喉ごし爽やかですし、10〜16℃なら芳醇な香りや旨みを感じやすくなります。また、レモンを少し絞って加えてもよいでしょう。ぜひお好みの飲み方を見つけてみてください。
軽い飲み心地の「足柄ヴァイツェン」は、サラダやお刺身などなどさっぱりとした料理とよく合います。さらに軽いだけでなくフルーティな香りや個性的な旨みがあるので、スパイスが利いた「シーフランク」やチーズやナッツが香る「海山のおーどぶる」、ハーブたっぷりのエスニック料理等に合わせても、それらのパンチの利いた味わいに負けず、しっかりと主張しながら料理の美味しさを引き立ててくれるはずです。
泡立ちが豊かなため泡がいつまでも持続するのも、小麦モルトによるビールの特徴です。泡がカバーするため、フルーティなフレーバーが最後まで楽しめます。苦みが少なく舌触りもよいので、ビールの苦みが苦手な方もきっと気に入っていただけるはず。ぜひ「足柄ヴァイツェン」とともに豊かな夏の晩酌をお楽しみください。
Photography by Hiyori Ikai, Written by Tomoyo Tsuchiya