かまぼこ弁当レシピ第三弾は「海のすふれ寿司と菜の花ちくわ」です。今回もかまぼこアーティストのかまぼこママさんに春らしいお弁当アイデアを教えていただきました。
「小田原は桜も綺麗ですが、酒匂川沿いの菜の花畑も明るいパワーを私たちに与えてくれます。そんな菜の花の生命力を感じるお弁当を作りたいと思いました。菜の花は花が咲き始めたものを選び、ちくわや「海のすふれ」を使って春の黄色でまとめました」(かまぼこママさん)。
かまぼこ弁当レシピ第三弾は「海のすふれ寿司と菜の花ちくわ」です。今回もかまぼこアーティストのかまぼこママさんに春らしいお弁当アイデアを教えていただきました。
「小田原は桜も綺麗ですが、酒匂川沿いの菜の花畑も明るいパワーを私たちに与えてくれます。そんな菜の花の生命力を感じるお弁当を作りたいと思いました。菜の花は花が咲き始めたものを選び、ちくわや「海のすふれ」を使って春の黄色でまとめました」(かまぼこママさん)。
一品目は酢飯の上にふわふわな「海のすふれ」を載せたお寿司。「海のすふれ」は海老と白身魚と卵の生地をたっぷり空気を抱かせながら撹拌し、雲のようにふわふわに焼き上げた玉子焼きです。麦芽糖とみりんで甘さ控えめに仕上げており、酢飯とよく合います。
酢飯には砂糖などの甘味料が加えられていない京都・飯尾醸造の「富士手巻きすし酢」を使いました。酒かすを10年以上寝かせてできた赤酢と2種の米酢を取り合わせたすし酢は、旨味のあるまろやかなお酢です。
「飯尾醸造さんの『富士手巻きすし酢』にはお砂糖も入っていないので、『海のすふれ』のほのかな甘みを楽しでいただけると思います」(かまぼこママさん)。
二品目は「百年ちくわ」に硬めに茹でた菜の花を差し込んだおかずです。「百年ちくわ」はサバ出汁と煮干し出汁、胡麻油をすりみにふきかけて焼き上げた香ばしい自慢の竹輪。焼き魚を彷彿させる旨味がぐっと強い皮としっかりとした歯ごたえが特徴で、一本だけでも満腹感を覚える逸品です。
今回のお弁当箱は大阪・箱屋常吉の「おひつのようなお弁当箱」。明治元年(1865年)に大阪で創業した常吉は、吉野杉や近隣の国産杉から、伝統的な技を引き継ぎお弁当箱を作っています。おひつに入れられたご飯はふっくら美味しいですよね。それは無塗装の木がごはんの水分を吸ったり吐いたりして、適度に調整しているから。このお弁当も同じ無塗装の木を使い、ごはんやおかずをいつでも美味しく保ちます。
ちなみに、かまぼこがモミの板にのっているのも同じ理由です。モミの木がかまぼこの水分を調整するため、かまぼこを美味しく保存できるのです。
「木が呼吸しているようなお弁当箱でしょ。木のお弁当箱にふれると、それだけでも心が落ち着きます。常吉さんのお弁当箱は角が丸みを帯びていて、形も可愛らしい。今回の八角のお弁当箱は特に気に入っていて、海のすふれ寿司を三角に切って、お弁当箱の形が映えるようにしました」(かまぼこママさん)。
(写真と同じ分量)
・百年ちくわ 2本
・海のすふれ 1箱
・酢飯 お碗一杯分
(ご飯一合に対して水170㏄で炊き、飯尾醸造 富士手巻きすし酢30㏄を混ぜます)
・菜の花 花が咲き始めたものを4本
1.酢飯を作ります
米1合に対して170㏄の水で炊きます。ごはんが炊けたら、「富士手巻きすし酢」を30ccまんべんなくかけ、一分おきます。しゃもじでごはんを切るように混ぜます。お好みで白ごまを炒り包丁でたたいたものを加えてください。
2.「海のすふれ」を好みの厚さ、形に切ります。
3.酢飯の上に「海のすふれ」をのせます。
4.「百年ちくわ」を斜めに半分に切ります。
5.菜の花を硬めに茹で、「百年ちくわ」の穴に差し込みます。
佐賀県有田町にある有田焼の窯元の家に生まれ、美しい器に囲まれて育つ。
子供へのかまぼこ弁当を作り始めたのがきっかけで、かまぼこの飾り切りやレシピを考案。
現在はかまぼこアート、レセプションパーティ等でかまぼこピンチョスや前菜のテーブルコーディネートなども行う。江戸懐石近茶流師範、草月流いけばな師範、日本画家太田慧香氏に師事。
クックパッド:https://cookpad.com/kitchen/2784459
Instagram:https://www.instagram.com/kamabokomama/
photographs by Hiyori Ikai/ written by Kaeko Liff