口の中でしゅわっととける軽い口あたりが新鮮な「海のすふれ」

しっとりふわふわな食感と、たまごの優しい甘さと、エビや魚の旨みがふわりと口に広がる上品なおいしさが新感覚な「海のすふれ」は、そのままおかずとしてはもちろん、お茶請けや子供のおやつにも最適です。高級寿司店の寿司玉や江戸時代の高級たまご料理を参考にしながら、開発に要した期間は約2年。この商品だけのためにつくられた特別な生地や新しい製法を取り入れることで、ほかに類を見ない、絶妙な食感と至福の味わいが楽しめる一品が完成しました。

イメージしたのは高級寿司店のたまご焼きと江戸の高級たまご料理

かまぼこなのか、たまご焼きなのか、伊達巻なのか、それともスフレスイーツ……? ひと口食べて少し不思議な感覚を覚える「海のすふれ」。この商品の前身となる「鈴廣の玉子焼」をつくる際、まずイメージしたのは、高級寿司店で出されるたまご焼き、いわゆる「玉(ぎょく)」といわれる「寿司玉」だといいます。

「高級なお寿司屋さんに行くと、食事の最後に甘いたまご焼きを出してくれることがありますよね。それまでのお寿司の流れを絶たないよう魚の風味が感じられつつ、甘めに仕上げてあるのでデザート感覚でいただけて、しかも、軽い食感だからお腹がいっぱいでもさらりと食べられる。そんな商品がつくりたいと思ったんです」

こう語るのは、商品開発を手がけた長岡敦子。実際にさまざまな高級寿司店に足を運び、各店の寿司玉を研究したのだそう。

そんな「鈴廣の玉子焼」をふわふわ食感に改良し「海のすふれ」は誕生しました。この開発時に参考にしたのが、「たまごふわふわ」という料理。これは、弥次さん・喜多さんでおなじみの『東海道中膝栗毛』にも登場する、たまごを泡だててふんわり膨らませた江戸の料理です。江戸時代、たまごは高級食材とされており、この「たまごふわふわ」は、将軍徳川家の祝宴にも出されたセレブ料理だったといわれています。そんな由緒正しい江戸の料理にもひらめきを受け、上品で粋な食感と味わいを追及しました。

魚とエビの上品な旨みを引き立てるよう甘さは控えめ

これまでにないまったく新しい味わいは、鈴廣が創業当初からつくり続けている伊達巻づくりの製法をベースに、さまざまな工夫を加えることで生み出されます。

まずは生地づくりから。すり身に、エビも加えることで豊かで上品な風味をプラス。これに上質なたまごをたっぷり混ぜ込み、素材のおいしさを引き立てるため甘さ控えめに味のバランスを整えます。

こうしてつくられた生地を、この商品のためだけに導入された特別な機械を使い、生地にたっぷり空気を抱かせながら撹拌します。エアリーさを出しながらも、きめ細かくなめらかに仕上げるのがポイントです。

最後は焼きの工程へ。たまごは温度の違いに敏感なので、温度調節を間違えるとまったくの別物になってしまいます。温度が高すぎると表面だけ焦げて中はプリン状になってしまうし、温度が低ければ火が通るまでに時間がかかり固くなってしまうのだとか。表はこんがりきつね色で中はしっとりふわふわの理想の形に仕上げるために、職人たちが常に火加減に目を光らせています。

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和風から洋風、おかずからスイーツまでアレンジの幅は無限大

カットせずに一枚まるっとパッケージされた「海のすふれ」は、そのままでももちろんおいしいですが、アイデア次第でさまざまなアレンジができるのも魅力のひとつ。

おすすめは「たまごサンド」。カリッとトーストした薄切りパンに、マヨネーズと和がらしを混ぜたソースをたっぷり塗って「海のすふれ」を挟めば、あっという間にできあがり。「海のすふれ」を半分に切ればちょうどぴったり食パンサイズになるのも嬉しいですね。和がらしが魚介の旨みを引き立てる”ちょっと贅沢なたまごサンド”は、カットした断面もきれいで見栄えがするので、おもてなし料理の一品やホームパーティーの手土産にもぴったりです。

甘さ控えめなカステラのような感覚で、コーヒーや紅茶と合わせてティータイムに召し上がる方もいらっしゃるようです。また、上質なたんぱく質が豊富なのでお子様のおやつや軽食にも最適ですし、鮮やかな黄色はお弁当の彩りにも重宝します。

新感覚な味と食感が料理の幅を広げてくれる「海のすふれ」。老若男女問わず愛される味わいなので、ぜひさまざまなシーンで楽しんでみてください。

Photography by Hiyori Ikai, Written by Tomoyo Tsuchiya

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