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収穫を終えた柿の木に、一つだけぽつりと残る柿の実。
これを木守柿(こもりがき)と呼びます。あえて、一つだけ残しておく風習で、近くにすむ鳥や動物たちへのおすそわけの意味や、来年も沢山実るようにという願いが込められているのだそうです。
朝の散歩道に木守柿を見つけた、かまぼこアーティストのかまぼこママさんが、思いついたのが、今回のレシピである“柿とかまぼこの白和え”。
「木守柿が可愛らしくてじっと見ていたら、収穫した柿をくださったんです。柿とかまぼこの組み合わせは意外と美味しいかもと作ってみました」(かまぼこママさん)。
かまぼこママさんは、クックパッドに450以上のかまぼこレシピやかまぼこの飾り切りを紹介していますが、そのほとんどがご自身の4人のお子さんにつくったものだとか。「料理は子どもへの手紙みたいなもの。私がその日感動したものを子どもに伝えたくて、料理を考えることが多いんです」(かまぼこママさん)。
そんなかまぼこママさんの創作料理によく登場するのが“かまぼこ”。
「かまぼこはやさしい旨味でどんな食材にもあわせやすい。それでいて弾力が面白いでしょ。旬の食材とかまぼこを組み合わせたときに『こんな新しい食べ方あったんだ』って、私も楽しいの」(かまぼこママさん)。
白和えには、こんにゃくが入っていることが多いですが、それをかまぼこにしたアレンジレシピ。かまぼこのプリッとした弾力が、なめらかな豆腐とやわらかな柿といっしょにいい塩梅です。
■今回使った商品
謹上蒲鉾(白)
■材料
柿 1個
謹上かまぼこ 2~3㎜に薄く切ったものを2枚
春菊 適量
絹豆腐 1/5丁
砂糖 小さじ1
すり白ごま 小さじ 1/2
醤油 お好みで
塩 お好みで
■作り方
①かまぼこは2~3㎜に薄く切り、短冊切りにする。
②柿の中身をくりぬいて、食べやすい大きさに切る。
③春菊をさっと茹でて、食べやすい長さに切る。
④水をきった絹豆腐を裏ごしざるでこす。
⑤砂糖とすりごまを、裏ごしした豆腐とよく混ぜる。(すり鉢を使ってよく練ると滑らかに)
*お好みで醤油や塩を加えてもいいのですが、かまぼこにも塩味があるのでいれなくてもいいと思います。
⑥⑤とかまぼこ、柿、春菊を軽く和えて、柿の皮の器にいれる。
冬の景色から生まれたこのレシピ、柿を見るたびに思い出しそうです。
散歩や窓から見える四季のうつりかわりに、心を寄せてみる。今年は特に、世界が目まぐるしく変わるからこそ、そんな暮らしのひとときが大事だと思う方が増えていると感じています。皆さまの目にとまった季節の恵み。かまぼこといっしょに料理して、新しい楽しみ方を見つけてくださったら嬉しいです。
佐賀県有田町にある有田焼の窯元の家に生まれ、美しい器に囲まれて育つ。
子供へのかまぼこ弁当を作り始めたのがきっかけで、かまぼこの飾り切りやレシピを考案。
現在はかまぼこアート、レセプションパーティ等でかまぼこピンチョスや前菜のテーブルコーディネートなども行う。江戸懐石近茶流師範、草月流いけばな師範、日本画家太田慧香氏に師事。
クックパッド:https://cookpad.com/kitchen/2784459
Instagram:https://www.instagram.com/kamabokomama/
photographs by Hiyori Ikai