伊達巻はおせち料理に欠かさない定番料理の1つ。伊達巻の中でも、超特選伊達巻「古黄」とは、最上級の伊達巻です。
今回は、超特選伊達巻「古黄」についてご紹介します。
鈴廣のかまぼこ職人が一日150本、しっとりとした食感に焼きあげる超特選伊達巻「古黄」。
「古黄」ならではの味わいと肌理細やかな食感は、小田原かまぼこの代表的な魚種であるグチ類を使うことで生まれます。卵は新鮮な地鶏卵を、甘味にはみりんと和三盆を使用。じんわりと甘く、魚の旨み豊かな伊達巻です。
今日は職人チームの最年長、50年あまりのキャリアをもつ職人の富永雅夫に「古黄」づくりの恩義について聞きました。
「小田原の伊達巻の特徴は、魚の旨味がしっかりと感じられるということです。グチ類と一言でいってもシログチやキグチなど様々な種類があり、味や弾力も異なります。私たち職人は濃厚な卵にも負けない、旨みの強い種類を季節に応じて選んでブレンドしています。さらに日々魚の特性は変わるので、その日の魚の身質を見極めながら、和三盆の量や擂潰の時間を変えるなど作り方にも工夫を凝らしています。」(富永)
手焼きは弱火でじっくりと焼きます。毎日変わる気温や湿度に合わせて、焼き加減も変えなければならず、職人は焼き場につき、何度も焼き具合を確認します。
富永は言います。「すべて手焼きで作ると、一日5時間かけて、わずか150本しか作ることができません。効率を考えれば、到底できることではありません。しかし、私はこれを続けていきたいと思います。それは伝統技術の継承と先代社長の想いを体現していくことにもなると固く信じているからです。」
最後に、しっとりと、焦げ目もついた伊達巻を巻くと出来上がりです。お口にいれると魚の風味と、地鶏卵のコクと和三盆の甘みがじんわりと口中に広がります。
超特選伊達巻「古黄」、是非、厚めに切ってご賞味ください。