#干物・漬魚

干物のおいしい焼き方は?調理器具別の焼き方を詳細に解説

干物は日持ちしますし、いつ食べてもおいしいものです。
調理器具ごとに干物をよりおいしく食べられる焼き方があります。
この記事では、干物の種類から調理器具別のおすすめの焼き方まで紹介していきます。
干物を焼くときの参考にしてください。

干物の特徴

干物は食材の水分を乾燥させた調理法です。
水分を飛ばし熟成させるため、旨味が凝縮されるのが特徴です。
鮮魚より保存期間が延びるため、購入した当日に全て使う必要がなく色々な献立に利用できます。
料理の幅を広げられる食材といえるでしょう。

干物の種類

干物には大きく分けて9種類の干し方があります。

1.【天日干し】太陽の光で食材の水分を飛ばす基本的な工程
2.【素干し】風にさらして食材の水分を飛ばす(スルメ、ホタルイカ、フカヒレなど)
3.【煮干し】塩ゆでして味付けしてから干す(シラス、煮干しイワシなど)
4.【灰干し】火山灰を使って鮮度を落とさず水分を飛ばす(わかめ、アジなど)
5.【塩干し】塩漬けにすることで旨味や貯蔵性を上げる(アジ、ししゃもなど)
6.【寒風干し】塩を塗った食材を潮風に当てて乾燥させる(鮭、さんまなど)
7.【丸干し】内臓ごと乾燥させて栄養分を凝縮させる(メザシ、カレイなど)
8.【開き干し】内臓を全て取り除いた状態で乾燥させる(アジ、ホッケなど)
9.【凍干し】真水に漬け込み、凍結を繰り返して乾燥させる(スケトウダラなど)

干物は、種類によって味の個性が違ってきます。色々な種類の干物を食べて、好みの味を見つけてください。

干物を焼く前のポイント

干物は冷凍で保存すれば、旨味成分を逃さずに長期間保存できます。
食べるときは、無理に解凍させてはいけません。解凍状態が不十分だと水分と一緒に旨味成分が逃げていきます。

冷凍の場合は旨味成分を逃さないために、凍ったまま焼くのが一番おすすめです。
もし短時間で焼き上げたい場合はあらかじめ解凍しておくとよいでしょう。
冷蔵庫に3〜4時間ほど置いておけば、ちょうどよい解凍状態になります。

解凍後は干物についている水分をキッチンペーパーなどで拭き取ることが大切です。
拭き取りが不十分だと、焼いている最中に旨味成分が逃げていきます。
焼く時間を短縮するために、調理器具を熱しておくのも重要です。

干物のおいしい焼き方(フライパン)

フライパンで干物を焼く手順を紹介します。

1.フライパンを熱する
2.クッキングシートや専用のホイルシートを敷く
3.皮を下にして中火で6〜7分ほど焼く
4.皮に焦げ目がつき腹身が白くなれば裏返す
5.中火で3分ほど焼いて腹身に焦げ目がつけば出来上がり

中火で脂や旨味成分が逃げ出さないようにすれば、フライパンでもおいしい干物が楽しめます。
肉厚な干物であっても、フライ返しなどを使って身を押し付けるようにして焼けば、火が通りやすくなります。
干物は冷凍のまま焼く方が旨味を凝縮できますが、フライパンの場合は均一に焼ききるために、あらかじめ解凍しておくのがよいでしょう。
フライパンは焼き加減も見やすいので、焦げ付きやすいみりん干しなどの調理器具としておすすめです。

干物のおいしい焼き方(グリル)

ここでは、グリルを使って干物を焼く手順を紹介します。

1.グリルの網にサラダ油などを塗る
2.中火で2〜3分ほど熱しておく
3.皮を下にして中火以上で焼く
4.皮に焦げ目がついたら裏返す
5.弱火〜中火で焼く
6.好みの色合いになったら出来上がり

グリルは冷凍干物もおいしく焼き上げられます。
魚を焼くために設計されているため、焼き方にも無駄がありません。
網の上で焼くため、余分な脂も落とせます。
ただし、脂と一緒に旨味成分も逃げていくため、焼き過ぎには注意してください。

干物のおいしい焼き方(オーブン)

オーブンで干物をおいしく焼く手順を見ていきましょう。

1.オーブンの温度を180°にして2〜3分加熱する
2.アルミホイルを敷き、干物を並べる
3.身を上にして10分〜15分程度焼く
4.焦げ目を確認したら裏返して5分ほど焼く
5.皮に焦げ目がついたらオーブンを止める
6.予熱で5分ほど加熱したら出来上がり

オーブンは時間や温度を正確に調節できるので、干物の焼き上がりにムラが出ません。
焼き魚特有の匂いも出ず掃除も簡単です。
180°〜200°の温度範囲にすれば、ちょうどよい焼き加減になるでしょう。
グリルやフライパンを使うより簡単に干物を焼き上げられます。
温度と時間を決めて香ばしく焼き上げたい時におすすめです。

まとめ

干物は食材の水分を飛ばして旨味を凝縮させる調理法です。
熟成させることで旨味が増し、保存期間も伸びます。
天日干し・素干し・煮干しなど9種類の干し方があり、種類によって味も異なります。
干物は冷凍のまま焼くのが基本ですが、フライパンを使うときは解凍させるのがおすすめです。
解凍した干物は水分をよく拭き取って、旨味成分が逃げ出さないように、じっくりと焼き上げましょう。

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