日々の食卓に、魚タンパク質豊富なかまぼこをもっと取り入れていただきたいとかまぼこの料理上手な方にお話をきく、本コラム「かまぼこで“おいしく”タンパク質」シリーズ。今回は、かまぼこ愛に溢れる人気かまぼこアーティストのかまぼこママさんにご紹介いただきます。
日々の食卓に、魚タンパク質豊富なかまぼこをもっと取り入れていただきたいとかまぼこの料理上手な方にお話をきく、本コラム「かまぼこで“おいしく”タンパク質」シリーズ。今回は、かまぼこ愛に溢れる人気かまぼこアーティストのかまぼこママさんにご紹介いただきます。
かまぼこママさんは、クックパッドに450以上のかまぼこレシピやかまぼこの飾り切りを紹介しています。正月には干支のかまぼこの飾り切り、ひな祭りにはかまぼこの着物をまとったお雛様、端午の節句には菖蒲の花のかまぼこなどを披露しています。
かまぼこママさんは4人の子供を育てたお母様。「料理は子どもへの手紙だと思っています。私からのメッセージや、子どもに受け継がせたい日本の歳時記をかまぼこを使って表現していました」。例えば、お弁当。運動会の日には大きな「勝」の文字をかまぼこで作ったり、十六夜にはかまぼこで美しい月を表現したそう。
「鈴廣のかまぼこのしなやかな弾力は造形に向く素材です。野菜では難しい立体のバラなども、かまぼこなら簡単です。そしてかまぼこは魚のおかずになるから一石二鳥」(かまぼこママさん)。
そんなかまぼこママさんに、簡単で華のあるかまぼこ料理のアイデアを教わりました。
■今回使用した商品や材料
冷やしおでん1袋、謹上かまぼこ(白)と、ミニトマト、オクラ、枝豆など夏が旬の野菜を好みの量。
冷やしおでんは、数種類のかまぼこと海老、いか、ぎんなんや椎茸など9種類の具材を、塩で仕上げた鯛だしのゼリーとともに合わせたもの。爽やかなゆずも香ります。
冷やしおでんとは別に用意した白の謹上かまぼこは星や花など好きな形に切り抜きます。
ミニトマトは湯むきし、オクラと枝豆はゆで、オクラは薄切りに、枝豆はさやから豆を取り出します。
涼し気なガラスの器などに、冷やしおでんと野菜を盛り付け、型抜きした白いかまぼこを飾って完成。
素麺やうどんなどと組み合わせれば、冷たい麺料理ができあがり。大皿に盛って、子どもと一緒に飾り付けを楽しむもよし。
1袋で2人分が目安です。
■今回使用した商品や材料
・特上蒲鉾・たまご1個
小田原かまぼこの特徴は、姿は山高、色は白くて、きめ細やか。食せば、しなやかな弾力の歯触りとのど越し。その伝統を忠実に受け継ぐのが、この鈴廣の特上蒲鉾です。
材料はかまぼこの紅白1本ずつと、固ゆで卵1個。卵は白身と黄身に分け、白身は細かく刻み、黄身は目の細かいざるなどでほぐします。
かまぼこの真ん中に、上から3/4ぐらいの深さまで、包丁で縦にまっすぐ切れ込みを入れます。
切れ込みを広げながら、白いかまぼこには黄身を、ピンクには白身をしっかり挟み込めば、VICTORYのV字のような断面に。
縁起も良く、モダンなかまぼこが完成です。
佐賀県有田町にある有田焼の窯元の家に生まれ、美しい器に囲まれて育つ。
子供へのかまぼこ弁当を作り始めたのがきっかけで、かまぼこの飾り切りやレシピを考案。
現在はかまぼこアート、レセプションパーティ等でかまぼこピンチョスや前菜のテーブルコーディネートなども行う。江戸懐石近茶流師範、草月流いけばな師範、日本画家太田慧香氏に師事。
クックパッド:https://cookpad.com/kitchen/2784459
Instagram:https://www.instagram.com/kamabokomama/
photographs by Hiyori Ikai
この記事を書いた人
馬田草織
編集者・ポルトガル料理研究家。料理雑誌などで編集者・ライターとして活躍するかたわら、自宅でポルトガル料理教室を主宰。Web「cakes」にてお酒に合うポルトガル料理を紹介する「ポルトガル食堂」を連載中。
近著『ムイトボン!ポルトガルを食べる旅』(産業編集センター)など著書多数。
http://badasaori.blogspot.com/