「スポーツをした後の疲労感が取れにくい」
「トレーニングを行なっても、なかなか効果が出ない」
「ペプチドって名前は聞くけど、何に良いのか知りたい」
アスリートのみならず、スポーツを楽しむ学生、仕事を頑張る社会人、など幅広い世代の方々に「疲労回復効果」があることで話題になっているのがペプチドです。
ペプチドとは、タンパク質が分解されアミノ酸が数個かたまった状態のことをいいます。
今回は、ペプチドのメリットと魚肉からできた魚肉ペプチドの魅力を紹介します。
この記事を読むことで栄養に関する知識が身につき、体づくりのヒントになりますので、スポーツをしている人や仕事に励む社会人の方は、是非参考にしていただけたらと思います。
タンパク質は、分子量が大きすぎて、そのままでは体に吸収されていきません。消化酵素で分解されて、ペプチドやアミノ酸単体になって腸管から吸収されていくのです。
1900年代には、アミノ酸単体でしか体に取り込まれない言われていましたが、1980年代に、腸管にアミノ酸レセプター(受容体)の他にペプチドレセプターがあることが発見され、一度に2~3個のアミノ酸が取り込まれることがわかりました。
最近の研究では、タンパク質の約2/3はペプチドの形で吸収されることがわかっています。
摂取したタンパク質がどれだけ体のタンパク質として保持されたかの割合をしめす「正味タンパク質利用率」という指標があります。
大豆61、牛肉67に対し、魚は80と他のタンパク素材と比べると良い値ですが、魚肉ペプチドになるとその値は何と97!
魚タンパクという原料は同じでも、ペプチド状になることによって吸収効率が20%近くもあがったのです。
⇒参考コラム
「魚肉ペプチドのタンパク質利用率が97%の理由」
参考コラムにあります様に、魚肉ペプチドの正味たんぱく質利用率97という数字は、植物性タンパク質と比べアミノ酸20種をバランス良く含んでいることと、体に吸収しやすい様にタンパク質を分解してペプチド状にしているから達成できる数字なのです。
体内に吸収されやすいということは、トレーニング時の栄養補給に最も適しているという事になります。魚肉ペプチドは、マラソンや自転車競技などの持久力が求められるアスリートにオススメです。
実際に、動物で行なった実験では、1日60分週5回トレーニングを行なった場合に、筋肉量を増やすのと、筋グリコーゲンの貯蔵量を増やすのに有効であることが分かりました。つまり、持久力を必要とする運動を行う際、体内へ長時間栄養を貯蔵でき、運動後も疲れにくい身体にすることができるという事になります。
⇒研究データの詳細
いかがだったでしょうか。今回は、ペプチドが体内に吸収されやすい理由と魚肉ペプチドの効果を紹介しました。タンパク質が最も体に吸収されやすい状態がペプチドです。その中でも魚肉ペプチドは吸収効率が97%と高く、筋肉へのエネルギー貯蔵量が多いことから、運動時の疲労回復にも効果的であるといえます。今回の記事を、栄養補助食を選ぶ場面で役立てていただけたら幸いです。