最高気温が35℃を超えると「猛暑日」と呼ばれます。
猛暑日が続くと降り注ぐ日差しや蒸し暑い風によってバテてしまい、食欲が湧かないなんてことに。
しかし食欲がないからと食べることを疎かにしていると、栄養不足、特にたんぱく質が不足してしまうことに。
活動の原動力となる筋肉をはじめ、肌や髪、免疫力の源となるのが「たんぱく質」です。
暑さの中でもしっかり食べる工夫について、ご紹介します。
ジリジリ・ムシムシのお昼時、無性に食べたくなるのがキリリと冷えた蕎麦・そうめん・冷やし中華。
ひんやりと冷たく、つるりとしたのどごしのこれらの食品は夏の定番メニューです。
作り方も簡単で、鍋と湯があれば誰でも手軽に簡単に作れるので、夏になると「毎日でもいい!」と思ってしまいますよね。
しかしめんはさっと茹でられるとして、おかずはどうしていますか?
もしかして、少々の薬味だけでおかずはなし、なんてことありませんか。
そうです、その「めんのみ」習慣にたんぱく質不足となる原因が潜んでいます。
たんぱく質は、人間の筋肉、血、骨、内臓を作る材料となる栄養素です。
体力や免疫にも関わりが強く、一年を通して意識して摂りたいですが、特に夏の時期は暑さに負けない身体を維持する為に重要な栄養素といえます。
たんぱく質が不足し、筋肉が痩せると身体のあらゆる組織(細胞単位)のエネルギー不足となって、内臓機能も低下し、全身不健康になってしまい、夏バテの原因になります。
たんぱく質は、疲れを回復させ持久力を上昇させることに繋がる栄養素であることを覚えておきたいです。
めん類の主栄養は「炭水化物」。脳や筋肉を働かせるエネルギーとなります。
炭水化物を多く含む米や小麦などの穀類は食感がやわらかく、食欲が落ちたときでも食べやすいのが特徴です。
一方の「たんぱく質」を多く含む肉や魚は、歯ごたえがあったり小骨があったりと炭水化物食品と比べるとやや食べにくいものです。
また調理に一手間二手間とかかるうえ、暑いキッチンで長時間の調理は避けられがちです。
しかし、たんぱく質は前述のように筋肉やお肌、髪、免疫、血液に内臓にいたるまで、すべての身体の材料です。
そして脂肪のように余剰を蓄えてはおけないので、毎日一定量を食べる必要があるのです。
つまり、炭水化物のめん類を作ったら、たんぱく質となるトッピングを添えることが大切です。
調理時間0秒!缶フタを開けて盛り付けためんの上に乗せるだけでもOK!
もちろん、塩胡椒をしたりオリーブオイルと和えたりちょっとしたひと工夫で驚くほど美味しくなる食材です。
最近では食べきりの小さな缶も豊富な種類があるので、1缶=1食で使えて便利です。
調理時間10秒!切って盛るだけのスーパーフード。
練り物はアミノ酸スコア100の上に、魚肉たんぱくを一度蒸したり焼いたりしてあるので、とても消化がよいのが特徴です。
ほどよい塩分と歯ごたえがあるのでめんとも相性がよく、バラエティ豊かなので日替わりで変えられるので飽きません。
またゴミもなく生くさくならないので、夏にはなくてはならないたんぱく食材です。
シラスという魚種はなくいわし類の子供で、塩水でさっとゆでた「釜ゆで」や、ほどよく天日で干した「ちりめん」などがあります。
お好みに合せて盛り付けるだけですし、骨ごと魚をたべる感覚なので、カルシウムも一緒に摂ることができます。
意外と高たんぱく質なのが海苔です。量を食べることはできませんが、薬味といっしょにはらりとかけるとそれだけでたんぱく質アップ!
湿気てしなびてしまっていたら、ガスコンロの火でさっと炙るとぱりぱりになりますよ。
冷しゃぶの要領で、しゃぶしゃぶ用の薄切り肉をお湯にさっとくぐらせ氷水か冷蔵庫で冷やして締めれば完成。
ひと手間かかりますが、薄切り肉なので噛みきりやすく食べやすいです。めんつゆ、ポン酢との相性も良いので安いときに買って冷凍庫にストックしておくと便利ですよ。
暑い日に冷たい食べ物はとても食べやすいのですが、消化の負担になってしまいます。体調がすぐれなかったり調子が出ないときは温かい献立にしましょう。
同じ素麺でも、あたたかい汁でたべる「にゅうめん」という食べ方もありますので、ぜひ試してみてください。
コンロや電子レンジを使う上に、風通しがよくなく冷蔵庫の排熱もあり・・・とかく熱がこもりやすいのが台所(キッチン)です。
そこで小さな扇風機を取りつけて、涼しく快適になるようひと工夫してみませんか。
ただしガスコンロの場合は風がコンロにあたらないよう、風向きを足下に向くように調整しましょう。
暑さ寒さも彼岸まで...とは言いますが、実際にはまだまだ暑い日が続きます。
暑さに負けないためにはしっかりと栄養を摂り、じょうぶな身体を作ることが大切です。
貴方の身体は、貴方が食べたものでしかつくられません。身体のためにも栄養のある食品を選んで食べるようにしてください。