まだまだ暑い日が続きますが、9月に入り暦は秋となりました。だんだん涼しくなる9~10月ですが、実は意外と血圧が上昇しやすい月なのをご存じでしょうか。ここでは、血圧上昇に注意が必要な時期と、血圧を下げるポイントについてご紹介します。
オムロンヘルスケア株式会社様がまとめた「にっぽん健康データ」により、血圧が上昇しやすい月がわかりましたのでご紹介します。
気温が低いことに加え、年末年始の暴飲暴食も一因ではと推察しています。
季節が夏から秋にかわる9~10月に急激な最高血圧値の上昇が見られました。
冬場に高血圧になりやすいのは確かですが、秋も高血圧になるリスクは高いです。特に9月は昼間は真夏並みの猛暑でも朝晩は急に冷え込む日も出てくるため、日中の気温差が大きい月です。
気温差によって血管が縮み、血圧が高くなるのです。
気温が低い時期、気温変動の激しい季節の変わり目に注意が必要なようです。
医師・薬に頼らない、血圧を下げる3つのポイントをご紹介します。
1日の摂取塩分量は、6g以下にとどめましょう。日本人は平均11~12gほど摂っているといいますから、なかなか大変そうです。
1gの塩分とは、しょうゆだと小さじ1杯、みそだと1と1/3杯ほどです。塩分の少ないおかずを選ぶ、減塩しょうゆを使う、ラーメンのスープは半分残す、などの工夫によって塩分摂取量はだいぶ違ってきますよ。
運動中は血圧が上昇しますが、適度な運動を続ける事によって血圧を下げる効果が実証されています。また、血圧を上げる原因である肥満を予防、解消する効果も期待できます。
1日30分以上のウォーキングやジョギングができると良いですね。
血圧はストレスと深い関係があるといわれています。ストレスを受けると、自律神経が影響を受け、血圧が上がりやすくなるのです。
深呼吸を習慣にする、睡眠を十分とる、趣味などリラックスできる時間をとる、笑うことを心がけるなどで、ストレスをためないようにしましょう。
ストレス解消にといって、飲酒や喫煙などの嗜好品は控えめに。特に喫煙は血管を収縮させるので、やめることをおすすめします。
適度な運動で丈夫な身体づくりを目指すために、たんぱく質を摂ることを意識しましょう。
たんぱく質は筋肉や胃腸などの臓器、皮膚といった組織から酵素やホルモン、血液まで、そのほとんどを作る上でたんぱく質が必要です。水分以外は、たんぱく質でできていると言っても過言ではありません。そのため、私たちの健康維持には、良質なたんぱく質が不可欠です。
適度な運動と筋肉の基となるたんぱく質の補給で強い身体づくりに繋がるのです。
また、ストレスを溜めない観点でもたんぱく質は重要です。
たんぱく質を構成する必須アミノ酸「トリプトファン」からつくられるセロトニンは、別名で「幸せホルモン」と呼ばれています。
「セロトニン」は、「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」と並ぶ「三大神経伝達物質」の一つで、喜びや快楽を司るドーパミンや不安や恐怖・興奮を司るノルアドレナリンの働きをコントロールして、気持ちや感情をコントロールする働きがあります。
高血圧は放っておくと、動脈硬化・脳梗塞・脳出血につながる怖い症状です。血圧高めの方はできれば毎日測定し、改善しないときは早めに医師に相談に行きましょう。