入学、人事異動などでの引越しは突然やってきます。慣れない作業でついつい余計なところに力が入ってしまったり、がんばり過ぎてしまい筋肉痛に悩まされる方も多いようです。ここでは、引越し前後でやっておきたい筋肉痛を防ぐ4つのポイントをご紹介します。
普段から運動をしている人でも、引越し作業には別の筋肉に大きな負担がかかり筋肉痛になります。ましてや普段から運動の習慣のない方がいきなり重い家具を持ち上げたり無理な体勢をとったりすると、筋肉痛ばかりか転倒して靭帯や腱の損傷など、大きなケガを起こすリスクが高くなります。作業の前に、スポーツと同じようにウォーミングアップをしっかり行いましょう。
ウォームアップがてら、お世話になった街を歩いてみてはいかがでしょうか。家の周りを歩いて体を温めた後、筋肉の柔軟性を良くするためにストレッチを行います。呼吸しながら各部位20秒ほど、ゆっくりと筋肉を伸ばしましょう。体の中から温まる感じがすれば準備OKです。特に、肩・手首・足首などの上半身だけでなく、屈伸をして膝関節や、腰を回転させて充分身体を柔らかくしておきましょう。
重いタンスやベッドを運んだあとは急に休んだりせず、小さな荷物を運んだり片付けしたりしてクールダウンし、血液の循環を急激に落とさないようにしましょう。運動後の短時間の有酸素運動は、疲労物質を除去する効果がありますし、この時期は気温が低く、汗をかくと冷えてしまいやすいので注意が必要です。
その後、作業が全て終わったら、使った筋肉をストレッチで伸ばしてから休息するようにしましょう。
クールダウンに、新しい街を歩いてみるのも良いですね。引越し先の街の空気や自然、人の様子を散歩しながらこれから始まる新しい生活に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
作業後の夜に筋肉の痛みが出ていない時は温めるようにしましょう。筋肉組織の血液の循環が良くなるので筋肉痛になりにくくなります。痛みがある時は、炎症を起こしているので冷やして痛みがおさまってから温めるようにしてください。
温めるにはお風呂やサウナ、マッサージなどがおすすめ。38~40度のお湯にゆっくり入るのが血行促進には効果的です。新居のお風呂に浸かりながら、お部屋のレイアウトを考えたり、新生活の楽しみ方を想像するのもよいでしょう。
引越し作業で酷使した筋肉を修復するために、筋肉の素であるたんぱく質をとるようにしましょう。
私たちの身体は水分が60~70%、たんぱく質が約20%、糖質・脂質・その他が約20%を占めます。
筋肉や胃腸などの臓器、皮膚といった組織から酵素やホルモン、血液まで、そのほとんどを作る上でたんぱく質が必要です。水分以外は、たんぱく質でできていると言っても過言ではありません。
片付けも終わってない中で「しっかり食事」というのが難しい時は、アミノ酸のサプリメントを利用すると良いでしょう。
特にアミノ酸が固まった状態のペプチドのサプリメントがおすすめです。
ペプチドとはタンパク質が消化酵素で分解され、アミノ酸が数個まとまった状態のこと。アミノ酸を2~3個まとめて吸収できるので、吸収スピードと吸収効率が良いのです。飲んで30分後には身体に吸収されていくので、運動直後や就寝前などに飲むことにより、筋肉修復のタイミング「筋肉づくりのゴールデンタイム」にうまく合わすことができ、筋肉痛予防、疲労回復に有効です。
「筋肉づくりゴールデンタイム」とは、まず運動直後の30~1時間後。ゴールデンタイムになると成長ホルモンの分泌が盛んになり、筋肉の修復が始まります。
もう一つの「筋肉づくりゴールデンタイム」は就寝後の1~3時間後に訪れます。これらのゴールデンタイムに筋肉の元であるアミノ酸が豊富にあると、筋肉の修復がうまくいきます。
筋肉痛を防ぐ4つのポイントをご紹介しましたが、一番の予防法は、日頃から運動をして体をならしておくこと。 あたらしく始める新生活、この際ジョギングやウォーキングを習慣にして、筋肉痛になりにくい体づくりをはじめましょう!