年末の恒例行事といえば大掃除。毎年ぐったり疲れてしまう方はいませんか? 大掃除の疲れの主な原因は、脳の判断疲れと体の姿勢による筋肉疲労です。今回は具体的な予防策と、疲れてしまった場合の解消法をご紹介します。
大掃除を効率的に進めるには、まず目の前のスペースを片付ける必要があります。
しかし、大掃除と断捨離を同時進行するのは失敗のもと! なぜなら、手に取った物の不要・不必要を区別する作業が脳を「判断疲れ」させてしまうからです。
断捨離は、捨てることへの罪悪感、使えなかった自責の念、捨てて後悔しないか? という不安感、手放すことの喪失感など、複雑な感情をともなう判断の連続。
もし家族がいれば、「どうしてこんな物まで取っておいたの?」「なぜ整理整頓していないの?」というストレスにつながりますし、家族が「勝手に処分するな!」と怒り出すケースも予想できます。
年末に優先すべきは大掃除です。処分に迷ってしまう断捨離候補は、いったん段ボールにまとめてしまいましょう。不要・不必要の判断は、来年マイペースで済ませればよいのです。
不用品の処分について気が楽になったら、いよいよ大掃除開始です。今年は掃除するときの姿勢と作業順序を意識してください。
年末になると、整体院や整骨院が「大掃除による腰痛やぎっくり腰への注意喚起」を出していることはご存じでしょうか? ある整体院が男女3,435名を調査対象に行ったアンケートでは、737名が大掃除で腰痛に悩まされた経験が「ある」と答えています。5人に1人の割合です。腰痛の発症、または悪化につながった掃除箇所の質問への回答は以下の通りです。
1位:お風呂
2位:窓・網戸・サッシ
3位:大きな家具の移動
1位のお風呂掃除は中腰の姿勢、2位の窓・網戸・サッシは反り腰の姿勢が長時間続きます。3位の大きな家具の移動は、腰に強い力を入れなければなりませんね。
今年の大掃除は、同じ姿勢の作業を続けないように注意しましょう。翌日の腰痛や肩こり、筋肉痛のダメージを最小限に抑えられます。
・中腰の作業
お風呂・蛇口やシンク磨き・洗面台・掃除機
・しゃがむ作業
玄関の三和土(たたき)・雑草抜き・床のワックス塗り・雑巾がけ
・反り腰の作業
窓拭き・食器棚のガラス扉拭き・換気扇・照明器具・天井
・腰に力を入れる作業
家具の移動・観葉植物の移動・布団やマットレス運び・押し入れの整理
疲れない大掃除のために、時間短縮に役立つ地味なコツも3点お伝えします。よろしければお試しください!
汚れた雑巾を洗って絞ってまた使うという繰り返しは、腕が疲れる上に手荒れの原因です。まずは不要な衣類やタオルを雑巾代わりにし、使い切ってしまうことが先決。汚れたら遠慮なく捨てるだけなので始末が楽ですし、その都度好きなサイズに切って使えるのが便利です。
大掃除が済んでからおせち料理を作るご家庭は、コンロまわりの掃除だけは後回しにしましょう。おせち料理は火を使うメニューが多いので、お重に詰めてから掃除に取り掛かれば二度手間を避けられます。
水垢・カビ・油汚れの3種類は、ゴシゴシ擦ってもなかなか落ちませんが、漬け置きすれば汚れがスルッと落ちます。トイレの便器内、お風呂、水まわり全般の排水溝、レンジフードなどは午前中のうちに洗剤をスプレーしておきましょう。トイレ以外はラップで覆っておくと効果的です。
大掃除はメリハリをつけることが大切です。合間に休憩時間を設けるようにしましょう。掃除の再開に向けたモチベーションを保つために、軽いおやつと十分な水分補給を心がけてください。
おやつには、エネルギーとなる糖質やビタミンが摂れる物や気分転換できる甘い物などがよいでしょう。
簡単に食べられるバナナ、みかん、おまんじゅうなどと温かい飲み物でホッと一息つきたいですね。
大掃除の翌日は必ず筋肉痛になるという方も多いのではないでしょうか。 筋肉痛は、激しい運動で筋肉が破壊されることで引き起こされます。破壊された筋肉を修復するためにはたんぱく質(アミノ酸)の摂取が必要です。
たんぱく質は体の組織作りに欠かせない栄養素といえます。例えば体の組織は40%から50%を筋肉が占めていますが、その80%がたんぱく質でできているのです。また、骨や内臓、皮膚、爪、髪の毛もたんぱく質が主成分です。
大掃除が終わったら、晩ご飯はたんぱく質が摂れるメニューにしましょう! 今回は、練り物を使った大掃除で疲れた身体を癒やす簡単メニューを紹介します。
練り物や好きな具材を入れて、煮込むだけですので、調理も簡単です。魚肉練り製品は高たんぱく低脂肪。温かい湯気の立つおでん鍋を囲んで一日を振り返るとともに、疲れた身体を癒やすのは如何でしょうか。
色んな具材がうれしい炊き込みご飯は、水にだし汁・しょうゆ・みりんを混ぜて、いつもお米を炊くときの水量と同一にすればふっくら炊き上がります。カットした根菜・きのこ・あげかまやちくわなどの練り物を混ぜたら、あとは炊飯スイッチを入れるだけ。正しい水量が決まってから具材を加えるのがポイントです。
おしゃれなアヒージョのレシピは案外簡単。オリーブオイルに好みのハーブ(デイルやローズマリーなど)・ニンニク・塩コショー・唐辛子を少々足して、じっくり弱火で温めます。プチトマト・ぷちかまやちくわなどの練り物・アスパラやマッシュルームを具材にすれば、すぐに火が通ります。
運動後30分以内と就寝前は、成長ホルモンが分泌される「体づくりのゴールデンタイム」と呼ばれています。大掃除後や大掃除で疲れた日の就寝前は、たんぱく質摂取のベストタイミングといえるでしょう。
普通の食事よりも「ゴールデンタイム」に合わせてたんぱく質補給しやすいのが、ペプチド状のアミノ酸サプリメントです。
ペプチドとは、アミノ酸の分子が数個繋がった状態のことで、食事で摂って分解するよりも効率的にアミノ酸を吸収できます。
魚肉ペプチド「サカナのちから」は水で飲むだけで30分ほどで身体にアミノ酸を取り込むことができます。就寝前に飲む事で、翌朝の目覚めや寝起きをシャキッと改善してくれる効果が期待できるでしょう。
大掃除中に出てくる思い出の品を見て「こんなこともあったなぁ」と思いをはせることもあるのが大掃除の楽しいところ。普段手の届かない所まで掃除するのは大変ですが、工夫しながら楽しく掃除を進められるとよいですね。
今年も残すところ、あとわずか。
一年で溜まった埃を落とし、フレッシュな気分で新しい一年を迎えましょう。