いざという時何が必要?あなたは地震・災害時にすぐに持出せる「非常持出し袋」を用意していますか?ここでは、あなたと家族を守る非常用持出し袋の用意するポイントと持出し品リスト一例をご紹介します。
災害時対策として、例えば3日分の食料と水を用意しておくよう推奨されていますが(南海トラフ地震対策では一週間分)、これはあくまで「自宅備蓄用」と考えてください。これでは、一人分の水だけで9リットルになってしまい、3日分の食料や身の回りのものを揃えると、とても緊急時に持って逃げられる量・重さではなくなってしまいます。
「非常持出し袋」は、災害が発生して避難をしなければならなくなった時に、避難場所にたどり着くまでに使うかもしれないものと、避難所からすぐ戻れないことを想定して必要であろうものを事前に用意しておきましょう。必要最低限なものにして、体一つで外に避難したとしても、1~2日して災害が落ち着いてから、自宅が無事であれば備蓄したものを取りに戻れば良いのです。
まずは、安全・迅速に避難できることを第一に考えて用意しましょう。
被災直後は、私たちの棚井では、肝臓や筋肉中に蓄えているグルコーゲンを分解したグルコースをエネルギー源として使用します。しかし貯蔵量は少なく、絶食すれば十数時間で枯渇してしまいます。
そうすると、生体は筋肉を中心とした体たんぱくを分解して生じたアミノ酸を次のエネルギー源にしようとします。筋肉の分解によって生まれたアミノ酸(アラニン)が肝臓に運ばれ、糖新生によりグルコースに変換されエネルギー源として使われます。
災害時や非常時、安定した食事ができるまでの間は、いかにたんぱく質の補給ができるかが身体・体調を維持するために大切!
それでは、非常持出し品の一例をご紹介します。これらの品を、避難時も両手が使えるようリュックサックに入れて「非常持出し袋」として用意しておきます。
これらを参考に、あとはご自身や家庭の状況に合わせて、例えば常備薬がある方は薬、小さいお子様がいらっしゃる方はオムツや粉ミルクなどをプラスして用意しましょう。
また、自分の弱いところを克服するものを準備しておくと、慣れない避難場所にいるときも安心です。たとえば、空腹に耐えられない人は非常食を多めにとか、寒さに弱い人は上着を余分に用意しておくとか、不安をとりのぞく用意をしておきましょう。
いざという時の安心のために、一度ご家族で、避難用の用意、備蓄用の用意について話し合って揃えておくと良いと思います。 また、その時に、ご家族が別々に避難した時の連絡方法や集合場所についても確認しておきましょう。 備蓄食については、こちらを参考にしてくださいませ。