朝晩過ごしやすくなったけど、夏バテが続いているような疲労感が・・。そのだるさは、「夏バテ」でなく「秋バテ」かも知れません。ここでは、秋バテを解消し、快適な毎日を過ごす方法をご紹介します。
急に涼しくなる初秋に出なりやすい「秋バテ」。こんな症状が出てきたら、要注意です。
夏のダメージから秋バテになってしまうのは、主に2つのタイプがあります。
いずれも夏に身体を冷やしすぎてしまったため、自律神経のバランスが崩れ全身の血のめぐりが悪くなり、秋になって疲れやだるさ・肩こりや体調不良となって表れてくるのです。
この2つのタイプです。思いつく方もいらっしゃるのではないでしょうか。
10月になっても真夏日があったり、かと思えば晩秋に近い陽気もあるなど、気温が安定しません。また日中は半袖で過ごせても、朝晩は冷えて長袖のパジャマや掛け布団が必要になるなど、温度差が激しいのもこの時期の特徴。こうした急激な寒暖差に対応しきれず、体調を崩しやすくなってしまうのです。
「秋の長雨」「女心と秋の空」と言われるように、天候の変化がめまぐるしく、雨の日も多いと、気分も体調もなんとなく不調に。さらに台風の襲来で、気圧の変化による不調や、余分な体力を使うことによって疲れが残ってしまいがちなのもこの時期の特徴です。
夏のダメージを取り除くために、体の内外からじっくりと温めましょう。
季節の変わり目はストレスで不調をさらに悪化させてしまうことも。「ゆったりリラックス」を心がけて、心と体をリセットしましょう。
内臓や血液、筋肉も、もとはすべてたんぱく質でできています。これらが不足してしまうと代謝がうまくいかず、体の機能がうまく働かなくなってしまいます。カラダを温めたりリラックスすると同時に、肉、魚、乳、大豆、卵など良質なたんぱく質を含む食品を、朝昼晩でしっかり食べることをおすすめします。
「良質なたんぱく質」というのは、たんぱく質を構成するをアミノ酸がバランス良く含まれているたんぱく質のことです。
食べ物からしか摂ることのできない必須アミノ酸の含有バランス(アミノ酸スコアといいます)が良いものは、生体内での利用効率が良く、余分な老廃物となるものが少ないので、「良質なたんぱく質」と呼ばれます。
良質なたんぱく質を含む食品は、肉類、魚介類、牛乳・乳製品、卵類や大豆・大豆製品などであり、豆類以外はほとんどが動物性食品です。
植物性食品である穀類や野菜類にもたんぱく質は含まれますが、例えば重要なアミノ酸が少ないなど、アミノ酸のバランスがよくありません。このような場合、たんぱく質の利用効率はそのアミノ酸の量に合わせて下がってしまいます。
引用:国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 「良質なたんぱく質とは?」https://www.ncgg.go.jp/cgss/department/ep/topics/topics_edit09.html
魚肉たんぱく質は、アミノ酸スコア100。これに対して、植物性タンパク質には100未満のものが多く見られます。
必須アミノ酸はバランス良く含まれていることが大切で、図の小麦たんぱくの様に一つでも欠けているものがあると、その値までしか次のたんぱく質合成が行われず、他は体外に排出されてしまいます。
図の魚肉たんぱくの様に全てのアミノ酸がバランス良く含まれていると、効率良くたんぱく質の合成が行われるのです。
一般的にアミノ酸バランスは、植物系より動物系たんぱくの方が優れていますが、動物系たんぱくの中でも肉や卵、乳製品は脂肪分が多いのがカロリーを気にされる方には心配なこと。
その点、魚のたんぱく質は、低カロリーで高たんぱく。
魚肉たんぱく質を摂ることで、カロリーも抑えられ、効率よく身体づくりに活かすことができます。
毎回の食事でたんぱく質を摂ることが難しい場合は、サプリメントを活用するのもオススメです。
最近では、たんぱく質の消化吸収を良くしたアミノ酸のサプリメントが数多く販売されていますので、積極的に取り入れてみるのもよいでしょう。
特に、たんぱく質を分解したペプチドのサプリメントは、アミノ酸を2~3個まとめて取り込めるため、効率的に体内に補給することができるのでオススメです。
ペプチドとは、たんぱく質が消化酵素で分解され、アミノ酸が数個固まった状態のこと。アミノ酸を2~3個まとめて取り込めるため、効率的に体内に補給することができます。肉や魚のたんぱく質からアミノ酸を摂ろうとすると、消化され吸収されるまでに3~4時間かかりますが、ペプチドでは、既に分解された状態ですので30~40分で吸収されていきます。
このように、秋バテ対策は特別なことをするのでなく、じんわり、ゆったりリラックスする時間を作って、自然な回復を待つのがポイントです。秋バテを解消して、爽やかな秋を満喫しましょう!