寒い日のトレーニングは大変ですよね。実は冬のトレーニングは、気をつけないと体調を崩したり、思わぬ怪我の原因に・・・。今回は、あなたの努力を無駄にしない冬のトレーニングの注意点をご紹介します。冬頑張って、春シーズンの好タイムにつなげましょう!
寒くて汗をかかないので脱水症状なんて、と思うかも知れませんが、実は次のような理由から「かくれ脱水」が進んでいるのです。
冬は乾燥した気候が続きます。空気が乾燥すると知らないうちにカラダから水分が失われていきます。目や口の粘膜、皮膚、呼気などから、意識しないうちに失われていく水分が増えているのです。
夏は汗をかくので、水分を補給しないと脱水症・熱中症になってしまうという意識が働きますが、冬は汗をかきにくいので、警戒感が下がりがちです。また、ランニングをして汗をかいてもすぐ蒸発してしまうので自覚しにくいこともあります。
水分補給する時は、一度に大量の水分を摂ると体を冷やしてしまうので、常温の水やスポーツドリンクを、少しずつ回数を多くとるようにしましょう。また、コーヒーやお茶には利尿作用があり、水分が失われる原因になるので、飲みすぎには注意が必要です。
寒さでカラダが冷える=筋肉も冷えています。走り始めた時やちょっとバランスを崩したときの衝撃をうまく吸収できず、筋肉や関節のダメージにつながりやすい状態です。カラダの保温に努めましょう。
寒いところでいきなり身体を動かすのはとても危険です。ウォーミングアップを十分に行いましょう。
ストレッチや軽い屈伸運動で身体を温めるだけでなく、筋肉の緊張をほぐして柔軟性を高めることでケガの予防になります。また、ウォーミングアップ・ストレッチがてらにウォーキングやスロージョギングをしている場合はいつもよりその時間を長くして、身体を温めてから走り始めるようにしましょう。
首、手首、足首の3つの「首」を暖めると、体感温度は4度あがると言われています。
ネックウォーマー、手袋、長い靴下、などの小物類で、3つの首を露出しないようにしましょう。ウエアは重ね着をして、身体が温まってきたら服を脱いで、体温調節ができるようにしておくと良いでしょう。運動後も身体が冷える前に服を着るようにしましょう。
栄養補給に気をつけて、春に向けて体づくり、スタミナづくりに努めましょう。
特に筋肉の素であり、筋肉中でエネルギーとして働くタンパク質を多く摂るように心がけましょう。
ご参考までにタンパク質を多く含む食品を紹介します。
ランニングの後、一日の終わりにはぜひ簡単なアフターケアをして筋肉疲労を少しでも解消して、翌日につなげましょう。リカバリーにはアミノ酸の摂取がおすすめです。
運動の30分後と就寝の1~3時間後は「筋肉づくりのゴールデンタイム」といわれ、この時間になると成長ホルモンの分泌が盛んになり、筋肉の修復が行われます。
そのタイミングで筋肉の原料となるアミノ酸が豊富にあると筋肉の修復がうまくいき、筋肉づくり・疲労回復につながるのです。
ランニング直後やお休み前に、30分で身体に吸収されていくと言われているペプチド状のアミノ酸サプリメントを摂れば、ゴールデンタイムのタイミングに合わすことができ、睡眠中にリカバリーできてお目覚めスッキリ!
ペプチドとは、たんぱく質が消化酵素で分解され、アミノ酸が数個固まった状態のこと。アミノ酸を2~3個まとめて取り込めるため、効率的に体内に補給することができます。肉や魚のたんぱく質からアミノ酸を摂ろうとすると、消化され吸収されるまでに3~4時間かかりますが、ペプチドでは、既に分解された状態ですので30~40分で吸収されていきます。
寒い冬のランニングは大変ですが、続けていれば必ず効果は上がります。今回のポイントに注意して、トレーニングを続けていきましょう!