万物が輝く春。お花見を楽しんだり新しい生活を迎えたり、明るい空気が漂います。
そんな春ですが、じつは体の不調を訴える人が少なくない季節です。
1年でもっとも過ごしやすそうな時季なのに、なぜ体調が悪くなるのでしょうか。
春の不調には、さまざまな要因があります。
今回は多くの人が悩まされている春の不調について、原因や対処法を解説します。
窓の外には、春の陽光と咲き始めた花々がきれいなのに、なんだか気分がすぐれない。
そんな経験を持つ方は多いことでしょう。
春に起こりやすい不調には、どのような症状があるのでしょうか。
多くの人が春に感じる不調。症状はさまざまです。
よく聞く症例には、このようなものがあります。
春の不調は、フィジカル面からメンタル面にまでおよびます。
なんだか体調がすっきりしないと思ったら、それは春という季節特有の不調かもしれません。
春の不調は、ストレスにさらされることが多い現代人特有の症状と思われるかもしれません。
実際には、春の不調はその昔から存在していました。江戸時代には「木の芽時」と呼び、多くの俳句にも春ならではのけだるさが歌われています。
身のひまや顔の冷たき木芽時〈白年〉(1820年代)
「春の風が頬に冷たく、どこか体がだるい」というこの俳句にも、当時の人びとの春の不調が読み取れます。
奈良県の方言には、「木の芽つわり」という言葉があります。といってもつわりのことではなく、木々の目が芽吹く頃のだるさを表す言葉。
その昔から人々は、春の不調に悩まされてきたことがわかります。
春の不調には、さまざまな原因があります。
過ごしやすい気候に思える春ですが、実は多くの現象が私たちの体に多くの負担を与えています。
不調の原因を知れば、対処も可能になるかもしれません。
春の不調の原因を解説します。
春の不調の原因となっているのが、特有の気象です。
どのような現象が不調を引き起こすのか見ていきましょう。
冬から春にかけて、日が長くなります。それによって、光や温度の影響を受ける体内時計も調整を余儀なくされます。この切り替わりの時期、うまく体の調整ができず、寝つきが悪くなったり、昼間に睡魔に襲われたりするわけです。
また日を浴びると、幸せのホルモンと呼ばれる「セロトニン」が活性化します。幸福感が高まる一方、新生活スタートなどの環境の変化はプレッシャーやストレスがかかる場面が増え、メンタルバランスを崩す原因にもなります。
春は気温が上がりますが、まだまだ冬の低気圧がやってくる季節。気温が変動すると、血管もそれに呼応して収縮や拡張を繰り返すため、動悸を覚えるケースがあります。血圧が上昇してしまうこともあり。こうした症状は、めまいや頭痛の原因になります。
また1日の温度差が7℃以上になる日も要注意。交感神経が気温差に対応しようと働くため、エネルギーがより多く消費されてしまうのです。結果、疲労感を感じることになります。
急激な気温の低下は、免疫力を弱体化させ、風邪やインフルエンザへの抵抗力を奪うというデメリットもあります。
春は花粉や黄砂が舞う季節。鼻詰まりやかゆみが続くと、体力が落ちてきます。結果、だるさを感じる人は少なくありません。
またアレルギーではありませんが、寒暖差によってアレルギーのような症状を喚起するケースもあります。血管運動性鼻炎といわれるこの症状、春先に多いことで知られています。
春特有の気象は、交感神経や自律神経にも影響を与え、不調を引き起こします。メンタルにおいても、さまざまな症状が出やすい時期です。
4月は新学期や新生活がスタートするシーズン。新しい生活への期待が高まる一方、通常の生活になるまではストレスにさらされます。
環境の変化は、自分でも思っている以上にメンタルに影響を与えているのです。
4月からの環境の変化にストレスを感じた結果、「五月病」という症状に見舞われてしまうことも。
五月病は、正式な病名ではありません。一般的に、ゴールデンウィーク明けに虚脱感に見舞われ、抑うつ状態になってしまうことを指します。春の終わりに感じる精神の不調は、五月病かもしれません。
春の不調は、突然やってきます。悪化する場合は医療機関にかかる必要がありますが、予防も含めて対処法はいくつかあります。
春の不調に対抗できる健康を維持することが、完治のコツ。
具体的な予防&対処法をご紹介します。
健康に不可欠な睡眠。睡眠の質を維持することで、春の不調に強い体を作ることができます。
不眠などに悩む場合は、就寝前にぬるめのお湯につかったり、温かなハーブティーを飲むなど、工夫をしてみましょう。夜更かしや朝寝坊も避けるのが無難です。
強い体を作るには、適度な運動も必要です。ハードな運動をする必要はありませんが、ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で意識的に体を動かすようにしましょう。
ジムに通って筋肉を維持するのもおすすめ。筋肉の維持によって、体温調節が柔軟になるほか、免疫力もアップします。
規則正しい生活も、健康維持の源。体が一定のリズムを刻むことで、自律神経も安定するためです。
早寝早起きはもちろん、仕事や勉強などのタスクと趣味や娯楽のバランスを保つと、メリハリのある生活になり、ポジティブな感情を喚起できます
家事や仕事、育児など、日々の生活は分刻み。ストレスは蓄積されていきます。そのストレスを発散するために、趣味の時間を入れてみましょう。
ガーデニング、スポーツ、アートや読書など、自分が「楽しい」と思えることを率先して行うと、幸福度が上昇するといわれています。
近年はやりの「推し活」でもOK!職業教育研究開発センターの研究では、推し活をすることで癒しや活力が得られると報告されました。
春の不調時、食欲がなくなってしまう人も少なくありません。食事は、健康維持の基本であるとともに、自律神経のバランスを整える働きをしてくれます。
栄養バランスのよい食事とは、三大栄養素(タンパク質・炭水化物・脂質)に加え、食物繊維・ビタミン・ミネラルが偏ることなく摂れる食事のことです。メニューとしては、「主食・主菜・副菜・汁物」を組み合わせることを意識しましょう。
気分がすぐれないときこそ、食事は効力を発揮!
必要な栄養素の摂取を意識して、規則正しく3食を摂取するようにしましょう。
どうしても食が進まないときは、サプリの摂取も有効です。
春の不調を撃退するには、タンパク質をしっかりとる必要があります。
良質なサプリでタンパク質を補えば、朗らかな春が迎えられるはず!
不調時のタンパク質の働きについて、解説します。
タンパク質は、骨や筋肉、内臓や皮膚など、あらゆる組織を構成する要素。分解と合成を繰り返して、体内にとどまり、体を補強してくれます。体内でアミノ酸に分解されたタンパク質は、一定量が体内に蓄えられタンパク質の合成や新陳代謝に使われます。体の主成分となるタンパク質は、体構成の基礎となる栄養素なので、しっかりと摂取する必要があります。
タンパク質は、感染症や外傷がある場合は必要量が増します。タンパク質をしっかり取り入れることで、体力の低下を免れることができます。
それだけでなく、免疫力や思考力にもタンパク質は影響します。
免疫細胞の主成分がタンパク質でできていることもあり、タンパク質摂取が免疫力向上に役立つと考えられます。
また、タンパク質は、神経伝達物質の材料にもなるので、不足すると脳の反応が鈍ったり、思考力が落ちることにも繋がります。
遺伝子や免疫物質の構成要素でもあるタンパク質を適切に摂取し、心身を強化しましょう。
鈴廣かまぼこ開発の「サカナのちからB」は、天然の白身魚でつくられたサプリメントです。
魚肉たんぱくを酵素で分解した「魚肉ペプチド」でできており、アミノ酸20種を素早く効率良く体内に補給することができます。
お花見や新生活など、明るい話題が多い春。気候の変化や生活スタイルの変動で、不調を覚える人もたくさんいます。
せっかくの春を満喫するためには、不調に強い体を作る必要があります。
体の主成分となる良質なタンパク質はサプリで補給、ぜひ今年の春は明るい気分でお過ごしください!