且座の緑茶には「こゆるぎ茶屋 丹沢大山茶」を選びました。

神奈川県丹沢山地で鈴廣かまぼこの有機肥料を使って育てられた茶葉を、茶師の佐々木健さんに火入れしていただいたものです。力強い旨みとほどよい渋みがあり、茶葉の濃厚な味わいをじっくり楽しめます。

「こゆるぎ茶屋 丹沢大山茶」の茶畑はしんしんとした山奥。

木々に囲まれたこの地は朝露が多いという特徴があります。この朝露は玉露が黒い布をかぶせられて育てられているのと同じような効果があり、うまみ成分をたっぷり生みだします。

この旨みの強い茶葉をお茶に仕立てるのが、茶師の佐々木健さんです。佐々木さんは「十二微細分類製茶法」という独自の製法を生み出したことで有名な茶師。茶葉はあの小さな一枚の中にも、養分をたっぷりと蓄えていて味が濃いところ、味の主張が少ないところ、苦味があるところなど、部位によって特徴が違います。佐々木さんは茶葉を一度に全部加工するのではなく、茶葉をいくつかの部位にわけてそれぞれ別々に火入れします。こうして手間暇かけて作られた「丹沢大山茶」は、茶葉本来の旨みや香りを驚くほど感じていただけるのです。

且座では、冷茶と、温かなお煎茶の二種類をご用意しております。お煎茶は三杯分お楽しみいただけるよう、お湯もお付けいたします。

一煎目、急須に7５℃に冷ましした湯を入れ ゆっくりと茶葉を開き、お茶の旨み、甘みを楽しんでいただきます。

二、三煎目は、竃から汲んだ８５℃の熱い湯を鈴模様のポットに入れてご用意いたします。お替りはお好きな温度で。二煎目はさわやかさを、三煎目はほどよい渋味を、湯を入れるごとにかわるお茶の味を楽しむのも、上質なひと時です。

◆価格：お煎茶 715円（税込）／冷茶 605円（税込）

且座のほうじ茶は「こゆるぎ茶屋 丹沢大山茶」を鉄鍋でじっくりと香ばしく焙じたものをお出しします。店内で焙煎しているため、みなさまのお席にも郁々たる香りが届くことでしょう。

ほうじ茶の一番の特徴である香ばしさはピラジンという香気成分によるもの。焙じることでほかにも、ラベンダーなどにも含まれるリナロール、ローズオイルなどに含まれるゲラニオールといった香り成分がふえ、心が穏やかになる効果もあるのだとか。深呼吸をして、お茶の香りをたっぷりどうぞ。

◆価格：ほうじ茶（温） 605円（税込）

紅茶には、TEA FACTORY如春園の茶葉を使っております。

如春園は小田原の茶畑で、自然農法で茶葉を育てるお茶工房です。農薬を使わない茶畑には生き物が棲み、茶葉がマスカットのような果実香を生み出すために欠かせないウンカという虫もやってきてくれるのだとか。

且座でお出しする如春園の紅茶は「こゆるぎ紅茶」と「小田原ブレンド」の2種類ございます。

「こゆるぎ紅茶」は和菓子やお料理に合うように、すっきりとしながらも香り高く仕上がっています。

「小田原ブレンド」はこゆるぎ紅茶とセイロン・ディンブラ紅茶をブレンド。甘味との相性の良さで選びました。

◆価格：こゆるぎ紅茶（温） 770円（税込）／小田原ブレンド（温・冷） 605円（税込）

私たちが選んだ茶葉に注ぐのは、名水「箱根百年水」です。

小田原・箱根の山々で百年以上の歳月をかけてろ過された伏流水で、カルシウムやマグネシウムを含みながら後味に残る鉄分を含まず、お茶を清らかな味に仕立てます。

且座ではお席にお着きになると「箱根百年水」をお持ちいたしますので、まずはお水を、それからお茶をと、それぞれお楽しみください。

ほうじ茶や煎茶や紅茶は、甘味やお料理にお付けするセットドリンクとしてもご注文いただけます。ご昼食に、休憩にと、癒しのひとときにどうぞご利用ください。